2012年9月20日木曜日

2012-09-19

  1. コーヒーを切らしているのを思い出した。寄り道してコーヒーの粉を手に入れてから仕事場に行こうと思う。台風がいなくなった後、空気は濁ったまま動いていた。今はすっかり冷えて静まっている。ドイツのイトーヨーカドー的な処で買った長袖のTシャツを発見。
  2. 時間は消えて行くものではなく、じっと動かないで、どんどん増えていくもの、過去は鮮明なまま目の前に増えて行くものだ。生々しい過去と見つめあっても心が動くわけではない。少し哀しいのだが、なす術がない、という感じか。
  3. 西東詩集のある詩が頭から離れないのだと思う。季節が急に変わるように、急に何かを思いついて心が別の局面に入って行くものなのだろう。急に秋が来てそのまま暫く秋が続く。
  4. 他の人の喜びを喜ぶ。その時に普通に乗り移っている。精神は日々離脱しているわけで、それが正常な人間ということだと思う。今日も霊魂は朝日の中を飛び回る、という感じ。一度飲んだコーヒーの濃い香りがいつまでも消えないという感じか。
  5. そう言えば週末から上京して都内で仕事なので、着るものの準備だけはと夜のうちにジャケツを出しておいたのだが、こんなに涼しいのならば普通の黒いスーツをぶら下げて行った方がいいかもしれない。長袖のシャツと。それとも都内は熱を持っているから、また重荷になるだけだろうか。
  6. デザリングやりましょう、ということになったの?実は2年間の兵役義務を終えた後、そっとauに移ろうと思っていたのだが、引越しなしですむのならばそのほうがうれしい。だがしかし、iPhoneも陳腐化した気がする。J氏がいなくなって1年だが、この世の中だから転落も早いのでは?
  7. 何かを言い表すために、比喩で置き換えを行う、というのではなくて、比喩は比喩で何かを掴む、ということそれ自体、の気がする。言い表すという目的に従属するのではなくて。例えば何かを自分が受け入れなければ成らない時、うまい比喩を探しているような気がする、自然に、自分は。
  8. 受け入れなければならない何に直面している時、曰く言い難い何かを表す比喩を見つけると、本当は関係がないのにほっとしてその何かを受け入れる気分になる…、というか心が違う地平というか視点に移行して別の心として受け入れている、というか。

Powered by t2b

2012年9月18日火曜日

2012-09-17

  1. 今回は真面目に準備していたのだが、幸いにして二三度家が揺れた程度でもう暴風は北に抜けたと思う。これはもう大丈夫だ、と自分が考えると、不思議なもので虫も同じことを思うらしく、草むらからすだく声が聞こえてきた。角度が一度か二度ずれただけで天と地ほどの違いだ。
  2. 雨風の音を聞きながらねじまき鳥クロニクル第三部を読む。いつものことながら本は同時に複数読む癖があるので、島田雅彦・エトロフの恋と交互に読む。一つに集中すれば効率が上がるのに、中学生以来のながら勉強の習慣に捕われている。まだ少し読み残している。

Powered by t2b

2012年9月16日日曜日

2012-09-15

  1. 昨日は一日中根を詰めて働いたが、夜になっても「作業の切れ目」が訪れず、晩御飯も何を買ってきて体に入れたのか定かでない。諦めて寝るべきだと理性が言うが、「何か解決策があるはずだ」と執念なのか怨念なのか、耳元で囁く自分がいて、結局3時半に解決し、一時間ほどワインを飲んで放心して寝た。
  2. どのような仕事も同じだと思うが、自分らは年に何度かは必ず徹夜作業になる。授業に追い立てられている時はやはり制約されてしまうから、夏のSemesterpauseがどうしてもこんな調子に。体に悪い。そして世間からは暇人と誤解されている。
  3. というか、世間の人は我々を暇人と見做したがっているからそうしているのであって、意図的な、多分政治的な解釈であり、誤解ではないのだ。だから反論しても仕方がない。他者への悪意によって自分を支えている、という部分が人間にはある。
  4. 理由なき善意、根拠なき愛情も人を支えるためのものなのだろう。かなり強い台風が嫌なカーブを描いて近づいてきている。今は嵐の前の静けさ、大雪の朝のような静けさだが、時折台風から飛ばされてきた風の音が混じるようになってきた。鳥も虫も静まり返るのがいつも不思議だ。
  5. もう雨が降り始めた。洗濯物を乾燥機で乾かさなければならないのが嫌だ。ざわざわと静かに雨が木の葉や草を叩いている。間違いなく大きな嵐が来る。オリーブ油と味噌が切れかけている。気付け薬も足りない。暴風の中で芋の気付け薬がないと気分が暗くなる。その前に庭の手入れが必要だが、この雨では…

Powered by t2b

2012年9月14日金曜日

2012-09-13

  1. 最大瞬間風速70mの台風がまたこちらに。東シナ海を通るコースだから、かすっていったとしてもかなりのダメージを受けると思う。右に折れたりしないで欲しい。だがよく考えればどちらに向かったとしてもそこには人がいるわけだ。
  2. 福島第一サティアン、を単なる言い間違い、と言っているらしいけれど、言い間違いは潜在意識の現れだから、「私は原発=サティアンと内心思っています」と語っていることになるのだ。釈明になっていない。重い病気ではないのか?怖い。
  3. 若い頃プロデューサ志望だったことがあるのを思い出した。橋本とそのまんま東とベルルスコーニを対談させ、毛利三兄弟を特集する歴史雑誌を作ったらどうだろう、とふと思いつく。来年から今まで以上に悪くなる。日々の責任を果たすだけで精一杯である。
  4. オリーブオイルの料理の後、パンに玉葱の香りをつけて炙り、蜂蜜と黒胡椒と毟ってきたイタリアンパセリ(多め)を挟んでデザートに。酒ばかり飲んでいるから思いつく食べ方だと思う。ユーカリの蜂蜜とはかなり高そうな代物だけど、なくなりそうだ。補充しておこう。

Powered by t2b

2012年9月12日水曜日

2012-09-11

  1. 必死に詩作に励んでいたところ、固定電話が鳴り、親子喧嘩の家内が「息子を叩きだすのでよろしく」と言って切る。「話し合いは面倒だ、もう関係ない」と「英語の勉強は面倒だ、しない」とでは同じ主張なのに。だが、話し相手の息子が来るとますます酒量が増える筈。
  2. 血の凍るような絶望譚を書こうとしていたのに、センチメンタルシティロマンス的小品が生じてしまって狼狽しつつがっくり来ているところ。この角砂糖の道を行ったら駄目だ。破壊の道だけが生きる道だ。
  3. 明日も睡眠不足だ。そもそも夜明けとともに目が覚めて、頭が冴えてしまう日が続いている。うまく眠れない。明け方に嫌な夢を見ているから。不快なシーンがあるわけではない。淡々とした、何も起こらない無色無味無臭の夢だ。
  4. 刃物で指を切っても血が流れないような夢だ。プラスチックを熱して溶かして、ご飯にかけて食べてるような後味がある。これからその夢を見て、明るい鬱の表面をつるつる滑るのかと思うと寝所に入る気がしない。
  5. 挙句の果てにiPhoneを探す、のお世話になって仕事場の机で寂しく冷えている様子を今確認した。情けないことこの上ない。問題は明日の朝、自分を起こしてくれる目覚まし時計がないことだ。

Powered by t2b

2012年9月11日火曜日

2012-09-10

  1. 大陸的な蛇の道には行かない気がする。どれほど苦しんでも昔ながらの道に戻ろうとしているということははっきりしている。タイムマシンがあれば小泉竹中の時代に戻って、「あれ」をやめさせたい。
  2. 日本風の経営に罵声を浴びせて「切れ」と気持ちよさそうに言い放つ人が大勢いた。「そんなことをしたら技術流出する」と発言する聡明な人がいたが、誰も耳を傾けなかった。ポピュリズムの気分はまだ続いている。
  3. 韓国との話も結局今まで通りに議論はされず、沈黙のまま先送りされて行きそうだ。KT時代も先送りは良くないと語られ続けていたが、それはその通りだが議論しなかった。一時のノリで判断停止して、その放擲の無責任を何か新しいことが来る気配、と読み違えていたのだ。いつまでも議論しない。
  4. 気分、ノリ、ラッキー、か。うんざりする。「だって重苦しい真面目の世界に我慢しているんだから、羽目外したいでしょ」か。違う気がする。「重苦しい真面目」が本当に正しいのかを議論しないから、重苦しくなっているだけで、要は怠慢ということでは?
  5. 背の高い庭木を二本剪定した。猿のように木によじ登ってノコギリを使った。作業中ずっと、調布に住んでいた時代のことを思い返していた。空気に枯れ葉の匂いが混ざっているからだろう。多摩方面は秋が美しい。
  6. 保険の担当者が仕事中に来る。特約を増やして欲しいという話だったようだ。先方はけんもほろろ、と思ったろう。だが給料が激しく下がっているのだからむしろ減らす局面である。前の仕事でドイツにいたことのある人らしく、ドイツ人女性の手厳しさについて雑談して去っていった。
  7. 生保にはこの仕事についてすぐに勧誘の人に誘われるままに入った。誘われるままといってもあれこれ質問して確認して、「基本形」と変えた契約をしたが、「東京の人は違うんですね、勉強になりました」とか言いながら、その50絡みの人は内心不愉快だったのだと思う。
  8. 細かい理屈を並べないで男なら黙って適当にハンコをつけ、と思っていたのではないかという気がする。突然妙なハイテンションで茹でたタケノコなどを持ってきて驚かされたが、契約後は全く顔を見なくなったから。そういうものかと思っていたが、…
  9. 他の同僚とは篤く交流していたようなので、自分だけ露骨に敬遠されていたのだと後刻知った。掌を返す、というか。「この地域の教育公務員はこの保険に入ることが決まっている」と言うものだから共済の人かと思っていたら民間の保険会社だった。
  10. 小泉時代の悪口をつい言いたくなるが、「理屈を言わずに地域の人間なら黙ってハンコを」「契約書に何が書いてあるか見るな、私を信用しないのか」の地縁血縁依存は「合理主義」改革後、この田舎でも見なくなった気がするのはよいことだと思っている。というか敬遠されているだけかも知れないが。
  11. 今日は来客が続いて、その後数学の先生がSpätburgunderについて質問に来た。今日は偽ビールを飲んで肝臓を休めるつもりだったのだが、スーパーに入るやSpätburgunderという語が頭から離れなくなり、輸入ワインだけで大棚を作っている店だということもあって探すが当然ない。
  12. が、心が弱くソーヴィニヨンの安いのを買ってしまった。今夜の目標は、これを1日で飲みきってしまうのはやめる、ということだ。水で割って飲もうかと思う。burgunderはドイツのスーパーでもつい買ってしまう。ドヨンとしたものが好きだ。思えば芋焼酎の甘味もドヨンとしている。
  13. レジで前に立っていた坊主頭の男性は、黒伊佐錦1,8l紙パックを買っていた。一升瓶ではなく紙パックというところに押し出しの強さを感じる。夜はワインにあうものを作る。朝、庭のイタリアンパセリが大分伸びたのを見た。今思えば、食べて欲しい、と言っていたように思う。

Powered by t2b

2012年9月10日月曜日

2012-09-09

  1. 有明海のアサリが安売りだったのでセロリと一緒に買っておいた。冷凍しておいた冷ご飯を使ってリゾット(的なもの)を拵えるつもりで。アルデンテにはならないが、香草を沢山使ったのでスープが美味しかった。メシが上手くいくと何故か「勝った!」という言葉が頭に浮かぶ。
  2. 息子が英語で13点だった、というので明日出かけて確かめてくる。「よし、13点取るぞ」と努力しても取れない点数としか思えない。自然に鉛筆を転がせばもっと点が高いはずだ。毎日五食高たんぱくの食事と聞いたが、その栄養はどこに行っているんだろうか。
  3. 成績が悪くてもアドルフの戯画が市長の府で警官になれば大丈夫、と言う人がいるがそれでいいんだろうか。職場でいびり倒され若者がホームレスに、なんていう番組があったらしい。この種の報道はバイアスを取らないと見誤るが、健気に働こうとしても仕事がないという事態が顕在化していることはわかる。
  4. @shamilsh ?品質が低いではなく、供給量が足りない、と書いてあるようですが。
  5. 企業の一員になる生き方は難しそうなので、万一のために自営で仕事ができるようにしておく、という魂胆が自分にはある。家内も多分同じようなことを考えているはず。先方はアロマ系で自分は出版系、分野は違うが。飲み屋程度に落ち着くかも。その時は今日オリーブ油をいじった経験が生きるだろう。
  6. 明るいモールを抜けてレストランに午後入り、外国の男女と自分たちとでテーブルを囲んで、さあsmall talkという夢…自分の潜在意識があまりに露骨に書き込まれていて、この未来はひどい、決して諦めて受け入れては駄目だ、と思わざるを得ない。
  7. 一言で言えば自分が受け身の状況、というか…要するに努力が足りないからこのような潜在意識に支配される。いい歳をして受け身で停滞でどうするのか、と自分に常時言い聞かせないといけない。ともかく警告の夢だ。今自分の考え方は間違った方向に向かっている。恐らく行動も間違えている。
  8. KDDIからtelがあった。先日は迂回会社に電話させると言っていたがKDDI本体から連絡があり、始めは渋いことを言っていたが事情を説明すると過去に遡っての解約にする、となった。やっぱりきちんとしているのだと感心し、怒っていた自分を反省した。
  9. が、少し暗い気持ちにもなった。邪悪なものと昔ながらの日本人の真面目さが混在していて、どの道に進んでいいかわからない間に20年も経っている、という事実を見た気がしたから。優柔不断で停滞しているのではなくて、本当にわからない、というのが正直なところだと思う。

Powered by t2b