2012年9月1日土曜日

2012-08-31

  1. 今日も子供の数学の宿題を見に行ったが、そのまま帰る気がせず、深夜のスタバに再び向かってあすの仕事の段取りを書込んだり、書きためたメモを見たり…閉店の蛍の光を聞いてから帰宅。何というか、駄目な自分を疎ましく思いながらハンドルを握る。
  2. 夜、運転中にちょっとした共同研究のアイディアを思いついた。脈があるかどうか知人に相談してみよう。仕事のアイディアというのは希望としてではなく、罪滅ぼしとしてやって来るような気がする。人に対してだったり、世代に対してだったり。
  3. とは言うものの、死ぬまでに、または退職までにしておくべきタスクを列挙して珈琲店で書き留めたが、自分にはこんなには時間がない。だから確かなことは、一生というものは達成感のないままに終わるだろう、ということだ。
  4. 連日市内を往復しているので車も疲れているだろうと思い、歩いて朝のゴミ出しに。ついでに川に沿って歩く。深夜にまた俄雨があったようでアスファルトが黒く沈んでいて、そこに燦々と朝の陽光が降っている。土手道から広い河川敷の先にある川を見下ろすと、黒に近い濃い緑の水が大量に動いている。
  5. 川に近い河川敷は手付かずの雑草の密林のようになっている。草とはいえ人の背丈より遥かに高いものらの密集に蔦類が狂気のように絡まりあっている。遠い高いところから見ると柔らかで厚い緑の綿が広がっているが、近づけば人を寄せ付けない動植物昆虫と臭気の領域なのだ。
  6. 草ぼうぼうが途切れると、輪郭線をくっきり切った子供の絵のように、刈り込んだ芝生の地帯が広がる。人為的なS字を描く遊歩道や小奇麗な樹木が設計者(同僚の彼)の意匠に沿って点在する。玩具で作った清潔な面が川に沿って縦長に多目的グラウンドまで続いている。人の世界と人でない世界の縞模様だ。
  7. 国境線をなくしたり書き換えたりしても人が交じりあうことはないように思う。似た者同士が集まって領域をこしらえ、縞模様や点々模様を形作るだけで、挨拶を越えた理解が進むとは想像するのは不自然に思える。息子はこの地に残る気がする、と無意識に思い込んでいたが、うちの子供たちは母語が違う。
  8. 東京地方の昭和時代人の両親の語彙とアクセントを使う。言葉ほど変化し続けるものはないけれど、それぞれが変化するだけで同化してしまうということはない。人が同化を避けるために発明した道具とも思える。息子も娘も親と同様、混じり合わないどこかの縞に位置づけられているのだろう。
  9. 言葉の磁力に反応して、東に向かうのが自然なのだろう。だがユダヤ系の人たちはどうなのだろう、と思うと、世界というのはやっぱり奥が深く、自分は何もわかっていない、と思い知ることになる。世界は単純でないし退屈ではない。濃い縞模様を見つめるだけでも圧倒されてしまう。
  10. 今日は33℃まで上がるらしい。この夏はずっと31℃程度までだった。夕方隣町で会合がある。歩いていくつもりだったが、無謀だろうか。汗をかくくらいいいか。衛星写真を見ているが、全国的に晴れている。というか東アジアほぼ全域が晴れている。
  11. 砕いた黒胡椒を舐めてから長きにわたってため込んでいたギネスを飲む。粒の胡椒を舐めながらでもいいかもしれない。
  12. sommertime sadnessの歌詞は力強くはないが、ある種の哀しげな希望の歌だと思っていたら、YouTubeの動画を見る限り主人公は飛び降り自殺をしている。読み違えだったのか。それともこの動画が「メタファーでありそれ故現実と逆」というルールにのっとったものなのか。
  13. 飲み会からそぞろ歩きして帰る。気を使った。だがそこそこ人様のためになる対応ができた夜だったかも知れない。自分のため、という意味で考えれば起きてから午前の読み、午後の長い楽しい、そして最後に哀しい打ち合わせに到る時間は心を縦に切るようなものだった。何もかもが早く終わって欲しい。
  14. マタイの29番コラールを聴きながら歩く。勝負しなければならない日に聴く29番。「お前はもう死んでいる」と改めて言い聞かせて乏しい勇気を鼓舞するために聴く渦巻く歌を、人生で後何度「勝負だから」と流すだろうか。この問いに「無数に、数え切れないほど」と答えることの出来る若さが羨ましい、
  15. 空気の水の中を歩いてきた。Himmelsgefallenerという凄い名前の川があり、幅の広い橋を渡った。貸ビデオ屋でキングクリムゾンを借りた。50年遅れてやってきた表現主義音楽と絵画。
  16. 詩は褒め称えのレトリックであれば健全である。だが自分はMahnungとしてしか書くことが出来ない。そこに力の弱さを感じるが…これからも正直であれれば嬉しい。全てopenということで、恥を描いていく、つもり
  17. もう少し、書きかけの原稿を書いて寝よう。またギネスだが、不思議に日本の梨と合う。Birnenだったらもっと合うのだろうか。酒の味に合わせるつまみというものも、不思議なものである。

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