- 今日も色々と嫌なことがあった。心がけて人を笑わせたり、煽って慰めたりを心がけた日だったのだけれど。自分が「違いますよ」と間違いを指摘すると傷ついてしまう人がいる。夜、赤ワインを少し高いところから陶器に注いで泡立てて飲んでいると不整脈が酷くなった。
- 歯を食いしばって脈の乱れを正してから、アーノンクールのJesus bleibet meine SeeleをYouTubeで見る。そう言えばつい先日、草木模様の柔らかそうな服を着たある女性の先生と、その教え子で大人になった二人の男の子がゆるい坂をゆっくり降りている後ろ姿を見た。
- 葉桜がぎらぎらと光る午後に、三人は滑るように、揺れるようにだらだらと歩いている。男二人は先生のことを信じ切っていると後ろ姿が言っている。自分が二十歳の頃に聴いたカンタータが一度凍ってから溶けている様子のような歩き方だと、坂道の三人を見て思った。
- 自分の記憶は明日、自分の身体とともに消えてしまうのかも知れない。それでも三人の人が緩い坂を下っていたという事実は残るのだろう。たとえ人間とは無関係だったとしても。それが心と行為と命の三位一体の意味なのだろう。
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