2011年7月1日金曜日

2011-06-30

  1. ルターの、林檎の樹を植える、の話について考えながら車に乗ったら、シャッフルされてジョンのLOVEが鳴り始めた。何だか嬉しかった。

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2011年6月30日木曜日

2011-06-29

  1. 梅雨明けが早かった。夏の朝、夏の真昼、夏の夜だった。日暮れ時に車の前を煙が流れていた。久しぶりの降灰だった。そういえば空の色が不思議で、紺色と青と茶色のグラデーションだった。
  2. 独紙で日本の女性サッカー代表の記事、よく見て調べて心を入れて書いてあり読んでいて胸が熱くなった。この切実な選手たちと、今日一日振り回されたニコ中になってしまった女子たちとが意識でだぶって、あれ、と思ったが、どちらが善悪なのではなく皆同じく切実なのかな、と思う。
  3. 今日の夕方の空の色…青系はほとんどなし。赤とオレンジの色調が延々と広がり、高速道路の真緑の標識がぽつんと二つ光っている。黒い火山の脇を火山を見ないようにして歩いた。
  4. 自分は、正義のために戦って死ぬ、というイメージに囚われすぎているのかも知れない。この意識が一体どこから生まれたものなのか、そういえば考えたこともなかったし全く分からない。無責任なイメージだな。家族を持つべきではなかった。家族を不幸にする性悪の家系なのかな。
  5. プロボクサーだった叔父さんは引退後、よく社長を殴って仕事を辞めていた。奥さんと子供を捨てて蒸発したり。突如戻ってきたり。何を考えているのかまるで分からず怖かったが、もしかしたら正義を信じて胸を熱くしていたのだろうか。裏切られたと知ってギリギリと脅えてから怒ったのだろうか。
  6. いや、今若い同僚の人と話していてふと気づいたが、死ぬ必要はないか。醜い謀略には更に醜い謀略を打ち返してやる、というのも一興だな。美しく全てを捨てるのも、醜く泥にまみれるのも、同じ一つのことの表と裏に過ぎないのでは?
  7. いや、やはり違うか。謀略は人を巻き込むことになるからな。チームがなければ戦えない。自分を信じてついてきてくれる人たちに汚れ役させるのは嫌だな。ここで「嫌だな」、と感じる人は人を束ねる器ではない。一人で気楽にしていたい物書きに過ぎないんだ。
  8. 人の心に入って自分も痛いと感じる器官を与えられたことで、共感の喜びがもたらされた。その代わりに失わなければならなかったものもあったのだろう。大勢の人の輪の中に溶け込むには、冷たい心が必要なのだ。日本人社会の中で、「上」からおこぼれを貰って生き長らえるとはそういう所作なのだろう。
  9. 唯一の落とし所、妥協点は、独りぼっちで謀略する、ということだろう。F・マーロウとかターミネーターの物語構造である。筋肉のない小男だから無理かな。羊たちの黄昏、バカどもの黄昏、ケムンパスの黄昏。寝るか。

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2011年6月29日水曜日

2011-06-28

  1. 私は仕事はやりません、と語るのが仕事の人に久々にいやな思いをさせられる。煙に巻こうとして無意味文を連ねている人。その種の語り部にも隣人愛、というのは不徳の自分にはやはり無理だな。西行のように旅に出たい。出張の依頼が来たのでまた引き受けた。永遠に旅から帰らない人生が理想。

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2011年6月28日火曜日

2011-06-27

  1. よくも悪くも冷静になってきて、いろいろ考え直すようになってきている。ー「災害ユートピア」と「震災ナショナリズム」 BLOGOS http://goo.gl/atlNd
  2. 左腕の神経痛がひどくて、吐き気がするほど。絶え間なくひっきりなしにじくじくと、だが結構激しく痛い。神経痛なんて、本当に歳を取ったものだ。あ、アルコール摂取がよくなかったのかも。お酒のない人生なんて、とんでもなく味気ないものなのだが…

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2011年6月27日月曜日

2011-06-26

  1. 異国を旅する寂しさは帰る家が故郷にあるから耐えられるのであって、家を失ってしまったら、石畳をスーツケース転がす心細さだけで我を失うかもしれない。亡命という言葉が何を意味しているかを説明するのは難しい。家族がなくなること、と定義すると少しは伝わるかもしれない。
  2. やっぱり久しぶりに飲むと芋焼酎というのはおいしいものだ。木々や草や苔の匂いが染み込んでいる。昨日から酩酊のしっぱなしだが、明日からまた猛スピードの日々なので許して貰えるだろう。明日の教材を作ってない。夜、赤等顔を光らせて研究室まで歩くのだ。何でも来い、だ。

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2011年6月26日日曜日

2011-06-25

  1. 先輩を思い出した。「今ではそんなことできませんが昔はおおらかだったので早めに仕事を切り上げて帰る道すがら、いつも磯で海に浸かって泳いでおりました。さっさと魚を食べて呑んでさっさと寝てしまい、三時に起きてそれから勉強でした」
  2. この人と下関の市場を歩いた時、大きな鮪のブロックをクール便で送ろうとしていた。自分が目指していた理想の生き方だが、どこかで間違えてできなくなってしまった。火山のへりを火山が静かな間にそそくさと歩いて鮪を切る。汗をかきながら木綿の中で寝る。
  3. ワインにも心惹かれるのだが、やっぱり魚を舐めたら日本の酒なのかな。北陸道の渋い日本酒とか、砕いた氷と軽く混ぜた芋焼酎とか。重いビールも美味しく、思い出すだけで震えるが気候が違うから。
  4. 明日の昼御飯は寂しいからラーメン屋で焼酎を頼んでみよう。あるかな。インターネットにメニューがでているのたろうか。昆布だし鳥スープとキャベツと焼酎。埋め立て地。黄色い雑草とアップルストアの看板と鳶が巣をかけたコンテナ。
  5. 次の会議出られません、のメールを見て、転がっているボールを見た気になった。我慢していたが来週は話を聞いてくれる人に声をかけて飲みに行こう。我慢してよくなることは殆ど見た記憶がない。
  6. @xtranoi 腕は大丈夫ですか。休ませろ使うなというメッセージに見えますがそういうわけには行きませんよね。自分の場合体調不良は無責任モードに気持ちを置いて調整しますが、無責任な男親の手口ですね。罪の意識を感じます。神経にはハーブが効くらしいのですが…
  7. 平静を保つ方法の本で一棚出来ていた。とっさに怒りを静める方法、の一冊を手に取る。取りあえず波風立てずに問題を先送りにするべき、という趣旨だ。だが批判するばかりでもいいのか、とは思う。問題は決して解決しない、と強く信じているのは聡明さなのかもしれないのだ。
  8. 水色の歩道橋を渡った。子どもたちが通った幼稚園の園庭にあった大時計の文字盤の色だ。後で嘘だったと傷つくのに、何故ありもしない理想の世界について語って聞かせたのか。自分も全くリアリストではない。歩道橋はトラックに揺すられていて暑い。
  9. 眼下に橋の名残があり川があった。護岸工作されドブになった川だ。安っぽい赤茶の石垣の至る所からベロのような長い草が伸びている。少し前までは湾に注ぐ清流だったはずだ。私はドブの近くに住んでます、と考えずにすむように、歌で聞いた謎の心や形で頭を満たす必要があるのだ。
  10. 堤防の上面のエッジが削れていて、白い線が彼方まで、座っている自分から離れて伸びているように見える。緩く小刻みに震えながら伸びている。海の底に白っぽい箱が沈んでいる。堤防脇の巨大な作業場で、独りぼっちで働いている菜っぱ服の人がいる。
  11. 南国の昼酒を醒ますためにまた温泉場へ。露天風呂に接してプラスチックの寝椅子がたくさん並べてあり、裸の殿様たちが寝そべったり、防水の箱の中のテレビを見たり。いつも同じイメージで申し訳ないが、この風呂屋の情景を見ると国会に似ていると思う。
  12. 何か違うな…「ありもしない理想を言って嘘をついた」となじられ、「嘘じゃない」と言い返すためだけに何かを作ろうとする…「だからいいじゃないか」とは言えないな。多分どのような作品も、神への捧げものであって人とは無関係だからだ。
  13. 男の子が熊笹の植え込みをじっと見ている。人工の自然にも虫が飛んでくるのだろうか。片方の肩甲骨を吊り上げて、身構える猫のような構えだ。攻撃は間違いなく破綻する。彼はそう考えて小走りに立ち去る。この世界に正義は必要ないと自分も思う。
  14. トタンの外壁をレモンイエローで塗った工場がある。屋根にびっしり灰が積もって濡れた苔が生えている。人の気配がない。ネクタイをしめた人が機械の分解掃除をしている気配がない。ブロック塀の空気抜きの穴を網で塞いであるが、鼠のせいなのか全て食い破られている。
  15. こういう場にいるとすれば丸首シャツに無精ひげの痩せた男で、日がな一日発熱していて体力を消耗している。人ができるのは生活だけであり、地上に何かを打ち立てることは出来ないのたろう。この男は手探りしながら何かぶつくさ言っている。目が見えないのかも知れない。
  16. 丸首の男が熱にうなされ見る夢には禿げた牧師が出てくる。「愛する者への奉仕に見返りを求める人はいない。人が無償の愛に駆られるのは、この世に何一つ積むことが出来ないと知っているからだ。願いが叶うことはない。神の国でのみ報われるということを受け入れているからだ」
  17. 素面に戻って改めて思うが、市内のカフェに集う50越えの女性たちは何故ゆとりの表情なのだろう。毎日目一杯で全く余裕なく、余裕ないまま倒れてしまいそうな自分と自分の関係者なのに。本当にどこで間違えたのか。

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2011年6月25日土曜日

2011-06-24

  1. 真夏の空気になっている。暑く、息苦しく、光輝いている街を見ているだけで、軽いスポーツをしている気分だ。海を臨む砂地の上に薄いアスファルトを敷き、その上に白い外壁の商業施設が建ててある。人間はつくづく独りぼっちだ。
  2. 正確には独りなのではなく、もつれあって固い団子玉になった関わり合いの中で身動きができなくなったとき、その関わり合いが歪んで不吉な相貌で圧力をかけてくるときに、孤独だ、と言っているようにも思う。ともかく暑い。
  3. 朝、隙間の時間30分の間に軽い書類をいくつか処理しようとしたが、メールで規則変更の承認を求めてきている。いつもながら「改正趣旨」にイミフの漢字がしれっと連ねてある。行間を読んで「短く要約すればこういう趣旨か」と回覧板に書く。正常な日本語に翻訳してやったわけだ。
  4. これをやると嫌われ、足を引っ張られる。だが自分は今、自分に対する憤りや苦しむ者らになにもしてやれない悲しみが強く、アドレナリンが出てしまっている。酷いことや腹のたつことをされても、相手の緩い首の辺りを笑って観察してやる気分になっている。
  5. 一言趣旨をわかり易く要約して頭に書いていてくれれば、だ、俺がいつもしてるようにだな、大勢の同僚の30分を奪わずにすむんだよ。だが、絶対量にあの人達はそれをやらない。「言質をとられたらどうするんだ、丸投げしろ」と叱る上司がいるから。これが日本だ。
  6. 十年間この非効率を見てきた。世界がすっかり壊れてしまい、もう働くのやめるか、の心境なので、一つ嫌なヤツにでもなって虫たちをからかってやるか、となっているんだろう。黙って死ぬより嫌みを吐いて死ぬほうが功徳があるのではなかろうか。
  7. これ違う、と思い続けてきたのは、「重要なポイントを見つけてそこを変えると全体が改革する」と信じ切っている人達ばかりなのだが、この思い込みはどこから生まれたのだろうか。ある要所をカチッと動かすと、カチャカチャカチャカチャと全部が動いて変わる、的な…
  8. まさかガンダムのメカの影響なのか?部分だけいじるのは思いつきの手抜き仕事で、システムをいじり壊すだけなのに。サッカーのように全ての部分を同時に動かさなければ変革するわけないんだ。なんでそれができなくなってしまったんだ。
  9. 寝よう、明日もしかしたら怒鳴らないとならないかもしれぬので。耳鳴りがする。風が全くない。
  10. 善良な人、丘の上の愚者を装いながら、いざという時に味方を裏切り、陰でこそこそ寝技を使う。こういうのも人間なのだ。つくづく勉強になるが、後味の悪い勉強である。必要な勉強でもない気がする。朝から疲れるが、仕事だから仕方がない。
  11. 静岡県知事の言動も気に入らない。長い目で見れば被害を拡大させているのでは?世界は変ったんだから、リアリストでない人には早く退場して欲しい。
  12. 自分こそしばしお休みしたほうがいいかも。どうも疲れたことを書いている気がする。人間を信頼すると裏切られるので疲れる。言葉、数字、文字列だけの世界に閉じこもって、力を回復させよう。あ〜あ。
  13. 罪の意識を持つことができない人を非難することは可能なのか…「彼は反省しているように見えない」と憤る我々。その彼は、「悪い」ということが解っているが、「悪い」を実感することができない。自分の「悪い」という感覚は、本当に人が「悪い」と言うその感覚と同じものかどうかに自信がないのだ。
  14. 「彼」の不安。「ここは反省するべきだ、は理解できる。反省しないと。だが反省とは何?反省するとどんな感じがするのか、体験したこともないし、わからない」だから人が反省する表情を真似てみたり、「反省文」の雛形の言葉を使ってみたり。すると「お前本当は反省してないだろう」と怒鳴られるが…
  15. 反省って、どんな感じ?自分だけ他人と違う感じ方をしているんだろうか。それはまずい、もっと「みんな」の表情や言葉を学んで、「みんな」と合わせられるようにしなければ排除されて生きていけなくなる。だが本当にみんなはどんな「感じ」を持っているの?教えて欲しいが、訊けない。
  16. このような人のことを考えていたのだが、書いてみると改めて自分と同じでは?という気になるのだ。ただ、「彼」になり代わって書く文には妙に潤いがない。植物の匂いや水の動きを書き留めている時がいわゆる「正常」であり、「この人普通だ」という指標は「樹や風を見ている」ということだけなのだ。
  17. 冷房のない寮舎で余りにも汗をかいたため耐えきれず、帰りに温泉へ。時間が遅かったので明かりを半分消した状態だったが、それが今の東京を彷彿させて寂しげな、落ち着いた雰囲気。暗闇でお湯が黒く光っていて、自分はお湯の中で指を動かして人生を当惑したり呪ったりしている。

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