- 梅雨明けが早かった。夏の朝、夏の真昼、夏の夜だった。日暮れ時に車の前を煙が流れていた。久しぶりの降灰だった。そういえば空の色が不思議で、紺色と青と茶色のグラデーションだった。
- 独紙で日本の女性サッカー代表の記事、よく見て調べて心を入れて書いてあり読んでいて胸が熱くなった。この切実な選手たちと、今日一日振り回されたニコ中になってしまった女子たちとが意識でだぶって、あれ、と思ったが、どちらが善悪なのではなく皆同じく切実なのかな、と思う。
- 今日の夕方の空の色…青系はほとんどなし。赤とオレンジの色調が延々と広がり、高速道路の真緑の標識がぽつんと二つ光っている。黒い火山の脇を火山を見ないようにして歩いた。
- 自分は、正義のために戦って死ぬ、というイメージに囚われすぎているのかも知れない。この意識が一体どこから生まれたものなのか、そういえば考えたこともなかったし全く分からない。無責任なイメージだな。家族を持つべきではなかった。家族を不幸にする性悪の家系なのかな。
- プロボクサーだった叔父さんは引退後、よく社長を殴って仕事を辞めていた。奥さんと子供を捨てて蒸発したり。突如戻ってきたり。何を考えているのかまるで分からず怖かったが、もしかしたら正義を信じて胸を熱くしていたのだろうか。裏切られたと知ってギリギリと脅えてから怒ったのだろうか。
- いや、今若い同僚の人と話していてふと気づいたが、死ぬ必要はないか。醜い謀略には更に醜い謀略を打ち返してやる、というのも一興だな。美しく全てを捨てるのも、醜く泥にまみれるのも、同じ一つのことの表と裏に過ぎないのでは?
- いや、やはり違うか。謀略は人を巻き込むことになるからな。チームがなければ戦えない。自分を信じてついてきてくれる人たちに汚れ役させるのは嫌だな。ここで「嫌だな」、と感じる人は人を束ねる器ではない。一人で気楽にしていたい物書きに過ぎないんだ。
- 人の心に入って自分も痛いと感じる器官を与えられたことで、共感の喜びがもたらされた。その代わりに失わなければならなかったものもあったのだろう。大勢の人の輪の中に溶け込むには、冷たい心が必要なのだ。日本人社会の中で、「上」からおこぼれを貰って生き長らえるとはそういう所作なのだろう。
- 唯一の落とし所、妥協点は、独りぼっちで謀略する、ということだろう。F・マーロウとかターミネーターの物語構造である。筋肉のない小男だから無理かな。羊たちの黄昏、バカどもの黄昏、ケムンパスの黄昏。寝るか。
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