2011年3月31日木曜日

2011-03-30

  1. 決して意味を悟られないようにして語る、というのは宗教者の説法に似ている。朝日新聞の人が武藤氏の発言の一部始終を記録しながらいい記事を書いているから、これを集めて宗教的言説のレトリックと比べるといいテーマになるのでは?自分は立場上できなから、誰か書いてくれないだろうか。
  2. 今日は悟りの真言は聞けない。ほっとする反面やや不安。だが弱い人のために祈っているようには聞こえないから、それが宗教的言説との違いかも。
  3. その朝日の人の記事は担当課長の名を挙げて、彼は本当のことを言っている、と伝えるものだった。それとは別に爆発している現場にとどまってぬるい本社に邪魔されながらも一人で事態を支えている人の記事も見た。現場にいる名も無き人の超人的働きが我々の社会の得手だと思う。
  4. 「副社長、この人に圧力をかけないでください」この地面に一番近いところが自分たちの場所なのだ。大天使が何匹浮遊していようとどうでもい。このことは今までも色々な言い方で言ってきたけれど、これからも言わなければならない。これからがある限りだが。まあ、あるだろう。
  5. 寝る前にもう一つ、気になった記事について、今日読んだものではないけれど、札幌の大学生(女性)のルポルタージュ、英語>独語化されたもの。その中の、「日本は豊かな国です、スーパーも24時間営業してるので」について。
  6. 「豊さ」の根拠が「24時間営業」であるという発言は結構見る。「豊かさ=活力」という日本の流動性神話のイメージか。あるいは、「いつまで残業しても飲食可能で対応できる、24時間働ける究極の生産性」が「豊かさ」の根拠ということだが、それだけ動き回らなければならないのは貧しさ故では?
  7. この学生さんが間違えていると言う意味ではないです。我々の根本イメージが「豊かさ=ぐるぐるせわしなく回っていること」ではないかと思ったということ。本当は蓄積された富というのは重く、大きく、動かないものなのだ。腹についた脂肪のような無駄こそ富である。
  8. 「夕方家に帰って、ゆっくり」というゆとりは「無駄」という勤勉なわが社会だ。だから5Mの低い設定でピタリと収めて無用の長物を作らない、が「経営の合理化」or「国税の無駄遣いの排除」で善、というのが根本イメージ、つまり「みんな」のコンセンサスだったのではないのか。この切り捨て時代の。
  9. 5mが想定されるのであれば念のため15mに対応させておくのが国富だ、というマージンの主張、ゆとりの主張を「ありえない」と非難し続けている人たちはいなかったのか。皆で一緒にぐるぐる回ってマージンを排除していたのではないか。
  10. 言語も文化も心も料理のやりかたも、ある一つの意匠に貫かれるのだ。時代というものはそのようなものなのだ。だから、時代という運命の責任であって、「人」は非難できない。誰も間違えてはいない。我々は無駄をなくすと富が生まれ、仕合せになるという意匠を信じていた。
  11. だが、それも数多ある神話の一つなのだ。無駄とか、無為とか、何だかよくわからないがやり過ぎの備えとか、空白のゆとりとか、渋谷駅で傷痍軍人が歌う歌とか、そうした無価値の価値を信じれる神話も生まれて欲しいな、と思う。
  12. 猫は2時間前に寝かした。白猫のために明日も残業なしだ。猫神話だ。というか日没前に地域の会合があるぞ。その後に夕食か。地元の方たちと時間軸が違いすぎるが、これもゆとりのためだ。
  13. メールを返信したところ、「東京ゲーテは安全の上の理由からしばらく閉鎖します。このメールは転送はされません」とロボットが返信してきた。我が都内の同胞は日本人であるがゆえに被爆を続けている。不自然すぎる。

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2011年3月30日水曜日

2011-03-29

  1. 悲観論はデマの一種だから書くのをやめたはずだった。つい流出させてしまった。明日も驚くべきニュースがあるのに違いない。だが考えてみれば希望というのも驚きの一種なのだ。夢という微温的な言葉は嫌いだ。だが希望という語には切実な陰がある。
  2. 単なる言葉遊びに過ぎないが、だから今希望があるようには思う。分からない、と人が言う時には分からないということを分かっている。分かるとも分からないともいえない場所から驚きが来る。希望とか、絶望とか。人という要素を除外すれば、この二つは一つのものだ。
  3. まあともかく、希望というものはあると思う。植物は半減期を乗り越えるだろう。自らの死後に咲く花を愛でる、というのも、完結したそれなりの人生なのだろう。 恐らく、とにもかくにも。
  4. あ、あと一つハイネ的悪口雑言を吐こうとしたが思いとどまった。やっぱりそういう時期ではない。まあ、要約すれば、原子力発電は無理だからやめるべきです。どうしてもやりたい専門の人たちはロシアか中国にリクルートすればいいのでは。(これでも十分罵詈雑言?)
  5. 明日になる前にびっくりのネタが来た。プルトニウムだったとは…
  6. 鳴き交わす鳥の声がずっと聞こえている。日差しは明るく、誰かがチェンソーで樹を切っている音もする。確実に来る春だが、今回は時間に背中を押されている圧力にしか感じられない。重苦しい、有無を言わせぬ圧力で新しい季節がやってきている。廃品回収の車。やかましいばかりの平和の音だ。
  7. Opferschreinは決まった語がありそうだ。信者の人で詳しくないとわかないだろう。自分用のメモだからいいや、聖柩とか取りあえず書いておこう。だがこの「取りあえず」は普通そのまま残ってしまい、後々「?なんでこんなことをしてしまったのか、思い出せない…」となるのだ。
  8. 猫と二人暮らしは男やもめには厳しいのでは?要求が多くて大変なことだ。決して残業できない。逆に言えば人間のほうが楽というのは、人は要求せず我慢しているからということか。
  9. 昨日の湯豆腐の残りの白身魚をオリーブ油で焼いて、庭でむしってきたコリアンダーを散らしてみた。何でこんなことをするのかと思いながらも、身体が勝手に料理を作っている。旅人の無責任焼き、という味わい。365日レシピを考えるとなると頭がもたないだろう。
  10. ところで今日は武藤副社長はお休みなのか。見落としたのか。夕方車中で、余り趣味のいい話ではないが黙示録の朗読が流れ始めた。何か恐ろしいことを言っていることは分かるが、何を言っているのか定かでない天使の話し方を聞いて武藤氏の語り口を思い出した。

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2011年3月29日火曜日

2011-03-28

  1. 帰国後は驚くべきことに翻弄されてつまらないことを書いてしまった。ご迷惑をかけました。
  2. 被災地に遅れるものはないかと調査があった。今日連絡が来て今日中に返事して送れ、とのことらしい。仕方がないだろうが、時間がなかったので取り敢ず英語の辞書を60冊ほどかき集めて送ったが、役に立つんだろうか。慌ててやってしまったがかえって邪魔にならないか心配だ。
  3. その60数冊の中に1冊だけ独和辞典(アポロン)を混ぜておいた。何というか、海にヤシの実を流すような感覚で。
  4. 日本にいると連帯の輪に加われるようで気持が楽になる。明治から戦後への国家とは違う新しい社会が生まれるような気がし、3月11日はそのスタートの日として浄化されるような気がしてくる。そうなって欲しいし原発の問題さえなければ多くの人の犠牲はあったにせよ必ずうまく復興できたと思う。
  5. 災厄と復興が日本の歴史だったとも言える。だが、この原発の事故はどう見ても非歴史的な「余分」でしかない。O氏が日本沈没と言う。あれは確か最後はシベリア鉄道のシーンだったはず。プーチンを頼って海を渡る。自分はやはり悲観論なので、この問題について呟かないほうが連帯の証だと思う。
  6. 猫が怖がるから暗くなる前に家に帰らないと。
  7. イチゴの花が咲いていた。紫でもなく桃色でもない不思議な色の花だ。じきに実が生るが、ほとんどをナメクジが食べてしまい、人間の口に入るのはごく僅かだ。
  8. スーパーでニンジンが売り切れていたのは初めて見た。そこで湯豆腐を作ることにしたが、乾物置きで昆布だしをさがすと、三陸産ワカメという袋があった。
  9. 容器に穴が開いているわけだから、水を入れて冷やすことができなくなる。それでも悪戦苦闘している努力は心から讃えるが、将棋で言えば詰めろがかかった状態。勿論まだ逆転の可能性はあるが、逆転狙いというのは順当に行けば負け戦ということだ。

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2011年3月28日月曜日

2011-03-27

  1. 小学校の校庭に非難していた子供たちも先生もみな津波で死んでしまった、という画像にぶつかってしまった。悲しすぎるのでRTできない。本当は最近は、このツイートはやめておくべきでは、ということが多い。それを隠すためにあれこれ書いているのかも。

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2011年3月27日日曜日

2011-03-26

  1. 原発を続けるためのテレビの報道が始まっていると聞いたけど、本当だろうか。少し目を離したすきに、そんな愚かなことが…
  2. 身体が鉛のように重い、体調が、と思ったら本当に重かったのだ。本、紙を身体とトランクにくるりつけるようにして日本に戻ってきた。戻ってふと、まだ菅さんが首相だと知って「え?」と、軽く驚く。
  3. 中部空港で税関を突破した後、脱力して動けなくなった。年々歳々長旅の疲労が強くなり、確実に寿命を縮めていると実感される。口と耳がやっと自然に動くようになった途端に帰る、というのが10日の旅程なのだが、やったとやらないでは雲泥の差なのでやめるわけには行かないのだ。
  4. 冗談のつもりで、セントレア、温泉と叩いてみたところ空港ターミナルの中に本当に温泉があったので仰天した。ドイツの人たちはあの日本人がこの時間に温泉に浸かっているとは絶対に想像していないはずだ。
  5. お湯が流れている。サンデッキがついていてベニスに死すのリドの海岸にあるような寝椅子が三つならんでいた。全く抽象的な形の雲が南に流れていた。世界はつくづく無意味なのだと思う。
  6. しかしこの歳になっても人生は意外性に満ちていて、原罪の深い自分にはとてもわかったことを語れるものではないのだとつくづく感じている。万物は流転するというが、流転しすぎて目的地が見えないほど人生は深いものだったのか。
  7. とりあえず睡眠と休養で、世界が生まれ変わるのを待つしかないな。時差ボケの連続で間欠的に寝落ちする状態が続いているし。要するに駄目だ、色々と。

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2011年3月26日土曜日

2011-03-25

  1. 九電はまだ社長がいるようだが夏に計画停電すると脅している。「節電のお願い」だが日本人のコミュニケーションに慣れている日本人である自分は、これが原発を認めろという脅しの意味と解している。彼らは代替手段への設備投資を極端に怠っているわけだから。
  2. その停電による経済的損失は電力会社が負担するべきだろう。私企業なのだから税による補填は認められない。自らの先見の明の元に自由に経営してきたのだから。
  3. 昨日も十分に悪態をついてしまって反省したのだが、いまだにフランクフルトにこびりついている。今日大量のコピー紙を荷物に押し込んだのに、愚かなことに映画や朗読のCDを更に買ってしまった…もう服のポケットに入れるしかない。
  4. 子供たちが好きなびっくり卵を保管する場所はカメラケースの片隅に確保してある。夏のように暑い。夏の匂いがする。香料の匂い、木の葉が放つ硬い匂い。匂いだけは輸出できない。
  5. フランクフルトの午後にて、何故これほどお多くの人たちが平日の午後に買い物したり飲食していられるのだろうと思う。働いていないのだろうか。
  6. 3年前に同僚と来た酒場を探した。ゲーテ時代のワイン等を飲ませる感じのいいところだった。全く記憶にない場所をぐるぐる回って、恐るべき嗅覚でとうとう見つけたのだが、日本料理店(多分日本人によるものではない)になっていた。大変な非達成感。
  7. 自分はどこにも属していないし落ち着くべき部屋はどこにもないことだけが分かる。路上にある何かのかけらのようだ。踏まれることもあるが植物の陰で一時落ち着くこともある。底の抜けた世界での植物と無機物と光の明滅。この睡眠障害が帰国後直るのか心もとないところだ。

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2011年3月25日金曜日

2011-03-24

  1. 地域の体育委員で住民のレクリエーションのお世話を1年することになる。その引き継ぎの連絡をしてくれとメールが来たので修道院から公民会長に電話をした。出なかった。長閑すぎる。
  2. 悲観的な情報が届いたのでかなり悲観的になったが、図書館で自分と同類の人たちに囲まれて働いているうちに気持ちがほぐれてきた。マールバハの坂道を上っている時には体調も悪く、このままボロ雑巾になって飛行機に乗るのかと絶望したが、頁を繰っていると身体も楽になった。
  3. 悲観論に押しつぶされないためには本を読むしかないらしい。明日は移動だけの予定だったが終わらなかったので、フランクフルトに行く前に朝、もう一度マールバハに行く。忙しいがそれはそれで少し嬉しい。資料はそのまま机に載せておけばいいと言われて名札を置いてきた。
  4. 外に出ると黄昏の空で、丘の上の曲がりくねったアイヒの枝の下に、銅像になったシラーが立っている。ワイマルの晩年の家の裏に立っていた、痩せて手足も取られてしまったようなシラーではなく若い姿だ。
  5. 学校に期待せずに自分だけの読書をするようになった16の時から、何となく一つだけのことをしてきたような気がする。希望が実現したのか、しなかったのかよくわからないが、希望を持つことは悲しいということだけはわかる。
  6. 薄暗い石畳の道を駅まで遠回りして歩く。恐ろしく古い町並みなのに最新式のドイツ車がガレージに入っているから、シュトゥットに通う勤め人が経済活動しているのだろう。200年後に自分の街を誰が歩いているだろうか。何を考えて歩いているだろうか。
  7. 誰も歩いていない、という可能性は極めて低い。必ず誰かが歩いているはずだ。今どれほど汚染されたとしても。明日もう一度、自分よりも若くなっているシラーに挨拶してから帰る。
  8. 最後くらいはマウルタッシェンを食べようとラーツケラーに入ったが、日本人の若夫婦と女の子が同じものを食べていた。お父さんがギョウザと言っている。うちの娘も昔はこれくらい素直だったんだが…
  9. @xtranoi 9年もいらっしゃったんですか。実はこの街かなり苦手で、また暴言を吐きそうになっていたのですが慎みます。昨日「10時過ぎは酒は売れない」と言われて仰天したので、今から急いで買いに行ってきます。帰るとなると寂しいですね。よたよた帰ります。
  10. @xtranoi スターリン的東欧にいる感じがするんです。国家社会主義かな、sozialとは真逆の。三星も殺人機械のようで好きになれない。ヘルダーリンもここで狂ったし。でも要点にある街なので通らざるを得ないんですね。すみません、罵詈雑言とともに去っていくことになりました、つい。
  11. 駅で物乞いの男性が話しかけてくる、「俺の話を聞いてくれ」で演説になり始めたので「i cannot understand」的に言うと「ああああ」と言いつつ去っていった。英語が役に立つのはこんな場合。ごめんなさい、10時迄にビールを買わないとならないので急いでいたので。
  12. @xtranoi この王様通りがいけませんね。広い何処までもまっすぐな直線の終点がスリーポインテッドスターの塔とは、馬鹿なんじゃないかと。京セラ稲森会長もそこまではしてません。管理しすぎ。「ここでは服を買え」「飯はこの一角で食え」と小うるさいです。
  13. @xtranoi 道は曲げるか斜めにしないと美しくない。松屋の裏路地にも立ち食い蕎麦屋がいる銀座を見習って欲しいです。多分この「王様」が悪人だったのでは?シラーを牢屋に入れたKöをHölも「僕も牢屋?」と怖がりまくってました。度々失礼しました。調子に乗って悪口三昧で去るとは…

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2011年3月24日木曜日

2011-03-23

  1. シュバーベンにて。これほど狭苦しい所に生まれたら哲学の研究でもしない限りは鬱になってしまうだろう。何度も来たが、居心地が悪い。
  2. 野辺地の無人駅で寝ていたら夜中に窓を破って人が入ってきた時は本当に驚いた。バイク旅行中の人だったが。湿気でドアが腐り壁紙が剥がれている九州の駅前ホテルも寝られずに三次会の後に一人で飲みに。
  3. 汲取式トイレから虫がはい上がってくる官舎も凄かった。船の倉庫、箱根のキャンプ場の物置。ミュンヘンのシラー通りの安宿も寂しい宿だった。仕事柄どんな場所でも寝られるよう鍛えていたつもりだったが、今日が人生で最悪の宿かも。
  4. 好きで酔狂なことをしているのだから仕方がない。仮に命を落としてもできるだけ努力してきた人生だからもういいだろう。息子がしっかりしているから家もどうにかなるし。そもそも避難所で苦しんでいる人より何十倍もましだ。水道の水が出るし暖房もある天国である。
  5. そうは言っても部屋に戻る気がせず、トルコ人の美女が給仕してくれる酒場に隠れているのだが、そろそろ戻らないと…だが宿のことを別にしてもこの街何か変。
  6. 一日見られなかった原発のニュースを見る。南海方面に異常があって大地震、と言っている人も目に付く。たとえ大地震が待っているのだとしても早く帰りたい。やっぱりその場にいないと駄目。「何故逃げないの」とか言われると返事に窮する。この感覚は何なのだろう。
  7. それにしても311以降、情報が拡散していて、確度の高いものがまるで得られない感覚。これは居心地が悪い。
  8. 暖房は止められていた。別にどうでもいい。友人が放射線に関するフランスからの情報を送ってきてくれている。辛い内容なので、帰国してからゆっくり見るようにする。ニュースサイトを見るのも、TLを見るのも辛い。
  9. 「小さなこの島から抜け出せないのだから仕方がない、倒れる時は共倒れしかない」が一言で言えば、根っこにあるだけだろうか。自分の中にある判断停止を見るのも気が重いが、ごまかすべきでもないだろう。
  10. 小さな領域しか動かせないことを受け入れて、手を動かすしかないのかな、と思う。今日明日ひたすら動いて、さっさと帰ってたまりにたまったタスクに集中したい。窓を開けている。車が急加速する音が絶間ない。誰かが鍵を開ける音が響く。目と耳と手と足。
  11. 怪しい宿だが、多分雇われ管理人だと思われるギリシア人夫婦は好き。15年前の語学コースで一緒だったクリストフを突然思い出した。WASPの連中が口を開くと必ず言返して言い合い。パトリオティズム。コースの後オックスフォードで留学生活を始めるという言語学者のエリートの彼。
  12. クリストフとイワーナのことを何度も思い出す。Abreiseの日にイワーナが反対のホームにいたので渡って挨拶に行った。それから彼女は空港へ、ぼくは「1等車」に乗ってこのStuttgartに来た。以後会っていない。多分もう一度彼らに会うことはとても難しい。
  13. 何故彼らのことを思い出すのか。たとえ自分が愛国的決意で身体を張って頑張ったとしても、もう守るべき祖国はなくなっているのではないか、という気がはっきりとするからだと思う。これが10日間心に刺さったままのトゲなのではないかと思う。
  14. 言い方を変えれば、元の鞘に戻ることは無理で、今まで想像していなかった社会を新しく作らなければならないのだが、その力が残っているのかどうか。だがこの言い方をすれば、「やるしかない」という木霊が返ってくるだけなのだけど。
  15. @greenpal31 やっぱり子供がいるので急いで帰ります。いたところでぼう然とするだけで何もできないのはわかっているのですが。
  16. 駅前のスタバで朝っぱらからカメラを抱えた日本人がラップトップを打ちながら涙ぐんでいるの図、も様にならないので出発します。

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2011年3月23日水曜日

2011-03-22

  1. マックのサラダのドレッシングにアルコールが入っている気がするが…100ユーロ札は使えないのでポストバンクに寄って全部50に換えてもらった。「なるべく使わないように100のまま」とか考えたが、いざという時に使えないと駄目なので。
  2. コンスタンツは空襲で壊されていないらしい。路地は狭いし建物が古い。1740年にバロック化されたという三位一体教会。北のSeitenschiffにやや筋肉質のセバスティアンに弓矢が10本ほど刺さった祭壇画、派手な服を着た天使が矢を抜こうとして眉根を寄せている。
  3. ミュンスターに行く前に肉を食う、というのは不謹慎だが、みんな寒いのに我慢して外で飲食しているのがいつも不思議。紫外線も弱いのだろうか。人間を見ていると決して飽きない。だがこの、コートを着て食事、は以後却下したい。真似できない。
  4. @xtranoi 在独の人は違う場合が多いのですか。結構皆腸を日々煮え繰返しているのだと思っていました。まあ自分も眼鏡をかけてカメラを弄くる日本人ですから戯画的に映っているのだとは思いますが。ところで「世界」の記事は読み、お怒りの理由はよくわかりました…
  5. 大聖堂はステンドグラスが美しく驚いたが、これは自分の安機材では撮影できない。主祭壇の脇の大きな祭壇はイエスの脇腹に指を差し込んで傷だと確かめるトマスだった。この人のこともゲオルクの詩で学ばせてもらった。この下に中世のメタル式祭壇がぶら下げてあった。
  6. 三位一体教会に戻るが、幼子イエスを抱く余りにも愛らしいマリア像がある。子供は誇りなんだと思う。この背後にピエタがある。黒い涙を流すマリア様の顔も悲しいが、イエスの脇腹の傷をこれでもかと痛そうに抉って塗ってあるのも凄い。ここまでの痛い描写には善意を感じないのだが…
  7. もう一つ聖ステファン教会も拝ませてもらったが、バジリカ式が好みでないので記録は省略。好みでない、などと心が狭いと思われそうだが、好き嫌いのある性格はもう変えられないから仕方がない…
  8. 備忘用にしつこくもう一つ、ミュンスターの主祭壇下に教皇ボニファティウスのありがたい金言が彫ってあった。要約すると「神は運命ではなく正しい祈りと責任ある行為に応える」だが、我々の神は自然で、自然は逆に運命だから。ちょっと逆すぎて、疲れてきた…
  9. もう一度駅前のmacに寄ってだらだらと書いてしまった。これから船に乗って電波のない村に戻ります。やっぱり都市部でないと暮らせない。そうだ、ハンバーガーを買っていかないと食べ物もないんだった…

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2011年3月22日火曜日

2011-03-21

  1. 渋いジョークについ反応してしまったのだが、この電波は繋がっているんだろうか。
  2. 天気予報でドイツの情報の前に日本の天気図を見せて風向きの解説をする、というのは申し訳ないというか、やっぱりかなり普通ではない。
  3. 地方議会選挙のための各政党の宣伝用テントが出ていたので、赤、緑、黄色のテントで宣伝ビラを貰ってきた。「原子力発電所の問題に興味がある…」云々言った所、誰も突っ込んで来ない。空気が重い、とても。
  4. リンダウに向かうローカル線で日本人ビジネスマン二人組が車両に乗り込んできた。お互い様だが向うも何をしに来ているのかと思っているはず。人っ子一人いない雨のフリードリヒスハーフェン空港駅に降りる。とてつもなく小さな待合室、尋常でなく大きな空港設備。
  5. メーアスブルクは土曜の午後には何処もかしこもしまってしまうことに気付いて、あわててガソリンスタンドを探しに雨の中を歩いた。時間は一様ではなく別の空間では別の時間が流れているのだと思う。電車に乗ってしまえば別の星に行くことになる。
  6. 山のてっぺんまで行って飲料水とバナナ、ワインを買う。地元の人でなければ分からない店を通りすがりの親子に教えてもらった。その親切なお母さんは話し相手を求めていたのか、なかなか自分を離してくれない。最後に理解したが二人きりのハルツ4家族だった。
  7. 避難所で一日おにぎり一つで耐えている人たち、温かい住まいにいるが、夕食は板チョコという避難生活を一生続ける人たち。白と黒のぶちの、教育を受けた巨大な犬たちが歩いているプロムナード。その犬をコントロールしている赤ら顔の人たち。
  8. 晴れると水面がひたすら眩しく、暗い城の中で写真を撮るのだが逆光めいた光の筋があちこちにあるので細かい制御をしないと物が映らない。今日はいつもと違ってカメラは言うことをよくきいてくれたように思う。勿論隅の歪んだいつもの変な写真だろうが。
  9. 桜島のない錦江湾程度の海だが湖なので水の動きはなく、こぶし大の大きなさざ波が震えているだけである。鴨が緑の毛を光らして泳いでいる。水辺からせり上がっている南向き斜面は当然葡萄の木だらけ。ハリネズミの皮膚のようにトゲだらけに見える。
  10. 消防隊のニュースの「志気は高い」という言葉は、たとえ命を縮めても人のためになることの「喜び」という語と結びついている。あるいは生まれてきたことの「意味」とか。ドイツの人にはわかりにくいだろう。というか、分かる必要はないと思うだろう、普通の人々は。
  11. 大きな音を立てて葉っぱを吹き飛ばす内燃機関付道具の轟音が延々としている。この機械は日本でも見るが、大量の葉っぱを大まかに吹き寄せるためのもので、これくらい少量の葉がぼんやり広がっている状況では、竹箒でさっさと掃く方が早いと思う。さっきからずっと同じことをやっているぞ。
  12. ドイツだ。機械が好きなんです、と言われれば微笑み返すしかない。確かに機械はよくできている。重いが歯車だけは滑らかに噛みあっていて、「大まか」という形容詞は当てはまらない。日本の道具にある遊びやたわみがない。
  13. 改めて観察すると湖面の水の動きが騒がしく見えるのは、複数の波の動きが東西南北あちこちからやってきて収拾がつかない混乱の形で水が動き続けているからだ。朝の6時からやっていたドイツの人の議論の番組に似ている。
  14. 「会議なのに言いっ放しで終えるな」と大学の先輩に怒られた経験がないのだろうか。勿論これだけ人種が多いと「言って終わり」のルールにしないと疲れてしまうのだろう。それにしても大阪の消防士さんの髪の長い奥さんの映像を執拗に繰返し放映して、
  15. 「この大勢の隊員は皆犠牲になる(暗いナレーション)」と、すぐ死ぬ的に言いたてるのはやり過ぎでは…神道とか天皇崇拝とか単語を並べ立てているだけでまるで分かってない人がまくし立てている。神風という単語まで出した。日本人は合理的なんですけど。
  16. 「日本人は一瞬の間に西洋の全てをコピーして」云々を知ったかぶりでまくしたてる奴がいる。「コピーってどういう意味?」と振ると彼らは理解できずに切れるからな。最後は「日本は秘密めいている」の語で話を終えるパターンか。こんなに何も分かってない人が肩書き・テレビジャーナリストとは。
  17. 日本にもみのもんたとか、色々悪い例があるから大きな顔はできないが。何れにせよコピーしたんではなく横のものを縦にしてやっただけですけど。もうやめよう。ヘルダリンを理解しない人がドイツ語母語話者のほとんどであるといところから我我は始めているから。
  18. くだらないテレビ番組にこだわっても意味がないかも。色々な場所があり色々な人がいる。日本だって一様ではないし、一様だったらそれはまずい。
  19. 昨日は、湖の向うに白い壁が見えるのに気づいた。雲だと思っていたがスイスの山々だった。あの白はやはりこの世の色ではない。経済的な理由から横道にそれているのをすぐやめて、ヘルダーリンに回帰したくなってきた。
  20. ドロステ城の地下に湖面まで抜ける穴が掘ってあり、この秘密の通路を作ったのはマルクス・シティクスと書いてある。この16世紀のイタリア人はザルツブルクの大司教でホーエンブルクの離宮を造った人ではないか。何のための穴なのか。
  21. 薬屋の仕事を終えたトラークルが長々歩いていって、庭園の陰に隠れて一晩過ごしたのがホーエンブルク城である。この庭は水鉄砲をあらゆるところに仕組んでいて、客を驚かせて楽しむ、というM・シティクスは冗談の好きな人だった。この穴も何かの遊び?
  22. 「南風が吹くとアルプスが見える」と教えてもらった。そういうことが知りたい。だが得にくい情報。自分の家では南風が吹くと山が消える。灰まで降ったりして。今日は強い北風で、晴れているがドイツ側からアルプスは見えない。
  23. コンスタンツに船で渡って、駅前のマックで書いている。無料無線LANがあまりに速く、快適で、たまっていたものを吐き出すようについ連続投稿してしまった。あまりいいことではない。お騒がせしました。

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2011年3月21日月曜日

2011-03-20

  1. 電波がまるでない。今路上でホットスポットを拾った。ひどすぎるのか、それともこれが普通なのか…

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2011年3月20日日曜日

2011-03-19

  1. 8時39分にベルリンを出る。実質2日間+αいただけだが、去年の夏と同様出発は寂しいものだ。ベルリンは他の何処とも違う特別な街で、何となく東京に戻ったのと同じ気分になる。
  2. ICEは何処もかしこも予約されていてびっくり。自分はニュルンベルクで降りるので、ニュルンベルク以降が予約されている席をようやく一つ見つけて座る。ラップトップの場所を分け合った(多分)フランス人の若者がガムをわけてくれる。
  3. ドイツ人の女子小学生が「二人とも同じマシンを使っている」と遠慮なく話しかけてくる。おかしな旅行である。「ICEにはテレコムの電波があると聞いたのにない」と車掌に聞いたところ「ICE1にしかない」と言われた。自分に鉄道の知識がないのがいけない。
  4. ということで電波を見つけてからまとめて流すことになる。本当は日本のニュース、毎日悪化し続けるだけのニュースが気になっていたのだが、夕方マクドナルドを探してからでないとなにもわからない。リビアの話も辛い。「天気予報です」でテレビを見ると日本の天気を予報しているのも辛い。風向きを。
  5. 通路を通る小学生(男)2名が「ぼくもこれ持ってる」とMacを指さしていく。何というか、子供が思い切った行動をする。昨日もスーパーの前に宣伝用に置いてあるホルスタインのはく製に、自分の身長の倍の高さなのに女の子が椅子を引きずってきてそこから飛び乗ろうとしていた。
  6. 危なすぎる。諦めて今度は腹の下に入り込んで大胆に乳搾りの真似を始めた。自分の息子であれば「牛の皮をはいでこんなものを作るなんて許せない」と言うだろう、肉を食べていても心のどこかが草食のままなのだろう。
  7. 昨日安売りの本屋で大量に買い物してしまったことが痛い。荷物が8キロくらい増えてしまった。トランクの上にヒモでくくりつけてある。ひどいのはクラシックギターの楽譜まで買ったことだ。これ使う時間あるわけないのに、衝動を止めることができなかった…
  8. 車内で子供たちがまた変なことを言ったりやったりしている。まるでリアルの「地下鉄のザジ」を見ている気分である。彼らは人を笑わせようとしているのではなくて、地が「地下鉄のザジ」なのだ。
  9. 今放送が流れて、イエナ・パラディースに停まります、と言う。半年前に緊張して降りた駅だ。しかし何という名前だろう。しかも調度HDに押し込んであったAndenkenを読んで考え込んでいたところだ。
  10. 女の子が「ガイル!」と言って写真を撮り始めたのは知る人ぞ知るIntershopの塔ではないか。こんなのは我が国ではしょぼいんだよ、と言いたくなるが、原発問題で信用を落としているから言えないか。
  11. もう空気の読みようがないな。この1週間磁場が完全に乱れている。
  12. 頑張るか。
  13. 仕事のメールを無事受信。時差ボケが1週間続く体質なのに何をしているのか。だが、「そこまで真剣にやらんでいいです」というメッセージがついていた。肩の荷が降りた。
  14. 考えてみれば、信頼できる人に無数に出会っている。家族にも言えない、自分の全てを話せる信頼できる人にも、片手近く出会っている人生は、「もう一度最初から最後までそっくり繰り返しますか」とニーチェ先生に言われても「はい」と答えるものである。
  15. 神に感謝しながらアウグスブルクの聖ウルリヒ教会に歩いていった。夕方5時過ぎだった。低い祈りの声が響いていた。対話形式で祈っている人たちがいる。現実の空間で響く音の音楽的密度は恐ろしい。電子を介しては決して再現できない。
  16. 信者ではないのに穴だらけの木のベンチに座って、救助が1週間も来なかった人のことを祈った。ICEの通路を走り続けている1年生がいた。中央駅に向かうSで先生に怒鳴られているフランス人の中学生集団がいた。abbaではないが、ブーレブーと怒鳴っていたように聞こえたが、意味調べてない。
  17. 聖ゲオルク教会で「ビザンチン的ミサ」をするという張り紙を見たので、旧市街を楯に横切ってドームの近くに行く。椅子が上がるのか?道中は空爆で破砕されて再建された町並みなので、不自然な清潔さの漂う古式のファサードである。
  18. たどり着いたが、「ビザンチン式は病気のため中止」という張紙がある。お年寄りが二人だけ。だらだら歩いて市街中心に戻る。ドームの前で「悲しい柳」trauerweideが完全に葉を落としている、だが尖った黒い芽をつけている枝の塊の写真を撮る。
  19. 正義と悪と無関心と感心が混在する世界、という謎を立てると、液晶の画面、という解が出てくる。不思議なことだ。
  20. 出るときにホテルのドアに指をはさんで血が出る寸前だった。夏にこの街に来たときに指から出血したことを思い出した。そのときの傘を売っていたかばんやの前を通ると、同様に折畳み傘がワゴンで売っている。その先のペンシルビルの薬局で消毒液を買った。
  21. すべてそのままの形で残っている。その消毒液はまだ半分残っていたので、「もったいない」とトランクに落とし込んである。今日は血が出なかった。夏ではその後バカなケバブ屋に入ったが、疲れてそこのベンチに座ると店員は別の人だ。
  22. 歩き始めたばかりくらいのトルコの女の子の前で、トルコ人のヒゲの店員が激しく踊って笑わせようとしている。そう言えばアウグスブルクに向かうローカル電車に高校生達が乗り込んできた。一人がラリっていて地べたに座って大音響でラップを流している。
  23. ボスザルの男の子は耳たぶの巨大な穴に500円玉今日の黒い円盤を入れて穴の形を保っている。アイコンタクトして挨拶してくる。
  24. 泥酔のアレックスが鞄から錠剤を床に広げて薬食を始めようとするのを友人達た止めて、殴りあい寸前になる。500円玉の彼が押さえつけている。この子達は幼なじみでずっと身体をぶつけ合ってきたのだと思う。「お前を切り捨てるよ」という言葉がないことは認めないといけない。
  25. アウグスブルクHBHで正気に返って二本足で歩いていくアレックスにも驚くが。
  26. ICEの廊下を走っていた彼らの8年後の世界、時は一瞬に流れている…のではなくて、時はまったく流れてはいないで、平面上のあちこちの空間にさまざまな情景が共存しているだけなのでは…
  27. ともかく、そんな薬食の高校生がおやつを食べる店でどうでもいいサンドイッチを食べた。昨日アレックスの駅で2.5ユーロの焼きそばを食べたことを激しく後悔している。そのためにグリーンカレーを残した。一生の不覚だ。
  28. もう泣きながらでも寝ないと。3時だし。
  29. 「ドカヘル被ってこいつらが誤魔化そうとしている現実というのは何なんだろうな。本当は分かっているけど言わないぞ。オレはヘルメットは被らない、まじでダウンヒルする時以外は」
  30. また三時間睡眠か。仕方がない。時間がまだ存在しているということはありがたいことである。と考えると、安全帽に隠そうとしている物に対して改めて腹がたつ。寝ます。すみません。
  31. 留守宅に義援金を払えとのファクスが突然来て、家族が事情がわからずに手続きしたらしい。不快な人たちが騙しに来た気がする。身内への心配りという意思表示をすることは大勢の人が被災している現状で妥当だろうか。
  32. 政治的な思惑と普遍的な祈りというものは全く相容れない。どう思われようとも自分はその二つを区別しよう。帰国したら早速その団体との関係を切ろう。今どきドーンとファクスか。直接当事者にメールを送ればいいのに。

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2011年3月16日水曜日

2011-03-15

  1. 将棋の王将戦をやっているというニュースを見た。この雰囲気の中で集中して読んでいるプロの精神力を思ってはっとした。一所懸命というのは美しい心だと思う。
  2. 最初の水素爆発のときは無知故仰天して「わかりません」発言に苛立ってしまったが(枝野氏にはかねてから不信感を持っているので)、総じて「伝えられることは伝える」という姿勢にぶれはなく、評価するべきかと思う。
  3. 民放の報道番組を見ていて違和感を感じるようになってきた。事態は全く好転せずむしろ悪化の一途を辿っているのに「日常」が戻ってきたのだろう。番組の文法に添って演出された被災地の報告に違和感を感じるのだろう。
  4. 被災した人に必要な情報を流し続けているAMのNHKラジオと比較すれば分かりやすいが、要するに被災していない人が、安全な場所から遠いびっくりを眺める「番組」が作られ始めているのである。
  5. 短い睡眠をとって明日はベルリンに向かう。よりによってこんな時にと後ろ髪を引かれる。みなさんごめんなさい。用を済ませたらすぐに帰ってきます。
  6. 一言言い忘れましたが、「欧米メディアが原発関連で日本の情報開示が控えめ過ぎると疑いの目を向け始め」については、十分に怖ろしいことも淡々と報告されていると思います。彼らがそれを理解できないのは彼らの理解力の問題だと思っています。
  7. 普段はがっくりするほどの光の多さだが、もうどこにも移動せず、死ぬまでここを動かない、という植物の意思表示の気分。新燃岳を見ようと懐かしい展望台に登るが雲がかかっていて高千穂峰の胸から下しか見えない。
  8. 神経のギアが変わったようで、急に意欲が出てきた。時間は10日しかない。無理矢理に時間を作るのが精一杯で準備できずに飛び出てしまうが、今回を最後に国内に腰を落ち着けることになるから全部片付けてこないと。
  9. 目の前に沢山の人がいてゆっくりと動いている。みな生きていて小さな言葉を使っている。わたしたちはみな、ゆっくりと食べられている、という詩は自分のものではないけれど、いつかこの人の詩を世に広めたいと思う。というか、すでに共有されているのかもしれない。
  10. ヘルシンキにて、原発の爆発と静岡の地震を知って倒れそうになっている。ひどすぎる。
  11. 人を安心させる言葉が思いつかない。自分の無力が辛い。
  12. 富士山で地震とは…鹿児島在住としては普通の噴火であれば地震や津波よりずっとましだと思うが、普通の噴火ですむだろうか。明るいことを言おうとしたのだが…
  13. 動揺せず集中しよう。まだ移動中なのだ。

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2011年3月15日火曜日

2011-03-14

  1. ドイツとインドから、大丈夫ですか、のメールあり。我々は大丈夫だけど、大丈夫でない人たちのことが報道されているんだと返信。 http://maps.google.com/maps?q=31.736630,130.74425
  2. 独仏系で日本にいる人が原発関連の日本と彼らの国々との情報量(報道)のギャップにうろたえている、というメールをもらった。何というか、腰を浮かせて逃げ出す体勢なのは外国の人なのだから当然だが、日本側から見ると植物が動物を見るような気になる。
  3. 辛い、逃げ出せない、だがどうすることもできない。
  4. 頭が混乱しているがとりあえず税金を払いに行かないと。計算は終わった。清書だけだ。明日は飛行機が出る日だ。何ということだ。まるで例のフランス人と同様に逃げ出すみたいではないか。
  5. 地震でてんやわんやの時にSBMから携帯の請求明細が来て、3万7千円を超えている。中学に入って市内に通わせる予定の息子に子供用携帯を持たせたところ、即効で詐欺に引っかかったらしい。命を懸けて原発事故と格闘している人、きちんと悪いことをしている人、
  6. 今日更に息子の靴が盗まれていることに気づいた。善意と悪意が交じり合っている世界を暴風が吹いてかき回している。船酔いしそうだが、ともかく税務署には行かないと。

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2011年3月14日月曜日

2011-03-13

  1. 鮮明な色彩や明確すぎる輪郭線が絡み合って流れ続けている。疲れた。寝る。
  2. まだ頭が働かない。後日考えるために。 RT@ttoop: 地震災害の免責廃止はマジだった!リンク先のはニッセイ他の大手も追随してるみたい。特約つけないと普通は地震災害に保険金が支払われないんですよ?会社傾きかねないのに、本当にすごい。http://bit.ly/h6aosM
  3. これもですRT@iamriki2010: 数々の日本人として誇らしい行動の報告ツイートが紹介されています(^^ゞ BBCの報道の「地球最悪の地震が世界で一番準備され訓練された国を襲った http://ow.ly/4dhKp 日本人のモラルに世界が驚く
  4. それだけのことが起こっているということだが、厳しすぎる… 「M7以上の余震 確率70%超 NHKニュース」 http://bit.ly/ekwwnH

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2011年3月13日日曜日

2011-03-12

  1. 何を呟いても冗談のようになってしまう自分が分かっているので、不要な情報を流すことは慎んでいたが、「何も分からない」とくり返すだけの枝野氏が「安心万全」などと韻を踏んでみせたことがかちんと来て呟いてしまった。何が何だか分からないが哀しすぎる。
  2. 今日のこの記者会見で、人間が定型句を使ったということを記録にとどめておく。

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2011年3月12日土曜日

2011-03-11

  1. 少し熱っぽい。咽も痛い。ルメイ。東京大空襲と書いておこう。母「もういい、寝ていたいから」祖母「何バカなこと言ってるのあんたは、防空壕に行くんだよ」と母に聞いた。空襲が多すぎたし、まだ小学生だから何のことか分かっていなかった。因に父は横須賀なので空襲の体験はないそう。
  2. 今日は家で怒鳴りあっている間に寝る時間が過ぎてしまった。明日もばかげた書類作りが待っている。論文はどれほど骨身を削って倒れ込むようにして作り終えても、最後に達成感と幸福感に満たされる仕事だが、馬鹿馬鹿しい書類作りは寒々しい悪寒にしか結びつかない。
  3. 必要なメールも書けない。明日にします。すみません。「やれやれ」「駄目だ」
  4. かなりまずい。築地にいた親・妹と連絡取れなくなり、ツイートする余裕がないです。皆さんのご無事をお祈りします。
  5. よかった、地下鉄が動き始めたらしい、NHKで言っている。親と連絡が取れないが多分大丈夫だろう。

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2011年3月11日金曜日

2011-03-10

  1. 歴史が完全に改竄されて、改竄された膨大な歴史書が積み重ねられ、大学で多くの若者がその歴史書を解釈して、改竄された事実を真の事実として受け止め、それを子供たちに語って聞かせる。それが何世代にわたって繰り返され、改竄されたものが長い人類史になった後でも、
  2. 事実が厳然として残っていて欲しい。人の目には事実は逃げ回るネズミの姿にしか見えなかったり、変質し続ける雲の色合いにしか見えなかったりする。
  3. このような比喩を考えるときに、「事実」というものは「自分の心」の比喩に過ぎないのであろう。アレゴリーに恃みすぎても駄目だ。アレゴリーを覚ましても何も掴めないし、アレゴリーの中にも何もない。雑用のしすぎで心が乾いた。「やれやれ」だ。駄目だ、朝から。
  4. たいへんむかつく電話を何度もかけてくる人がいて、ついに切れて根回しして乾かしてやろうかと思ったが、今日は体調が悪いから腹を立てただけだと自分を宥める。全くもって「やれやれ」である。駄目だ。
  5. いつも困るのだがアップルストアで映画を借りて見る暇がない。48時間以内という条件が気になるので決心しないと見られない。あと7日の日本映画は飛行機の中で見ることになると思う。
  6. 海を見ると宝石のような水色で、強い東風に表面がせわしなく騒めいている。昼間は暑いほど、風は冷たく朝晩だけ寒い。あちこちで彼岸桜が咲いている。時々海浜公園で見かけるキャンピングカーが昨日やってきた。渡り鳥のような生活をしている人がいるのだろう。
  7. 夕方近く眼鏡橋を渡ると逆から小学生が二人走って渡ってきた。学区変更の前に息子が通っていた青帽の1年坊主が笑いながら走ってくる。前歯がない。まだ大人の歯が生えていないのだ。学校が終わって大喜びで明るい川を渡っている。
  8. 哀しくてならなかったが、この光景はずっと覚えておこうと思い、目に焼き付けて言葉にも書きつけておいた。あらかじめ失われた恋人たちだ。渦巻きの形のリルケの詩だとか、若い頃の石橋蓮司とか、分けの分からない冗談をひねり出して感情の平衡をとろうと思う。

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2011年3月10日木曜日

2011-03-09

  1. 一転して晴れているが水蒸気で白く濁った空で、山は見えず何一つ展望がない。地表には突風と言っていいほどの強い風が吹いているが、雲は全く動いていない。
  2. …これでは、飛行機に乗るどころではないな…だいたいいつもそんな感じだが、今回は過去最大に追いつめられている…

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2011年3月9日水曜日

2011-03-08

  1. 昨日また夜遅くまで飲み過ぎてしまった…もう若くないのだから慎まなければならない。体調悪い。午後は延々といくつもの会議をはしご。狸の化かしあいのような議論も見たし、素晴らしいプレゼンに感動したり、同僚の意外な反応に仰天したり…
  2. そういえば、桜島も韓国岳も間近に見える不思議な日だった。おそらく空気が澄んでいたのだろう。どの方角も山が大きく、山肌が見えるようだった。空気は相変わらずとても冷たい。
  3. 夕方激しい寂寥感に教われ、海辺をジョギングした後逃げるように仕事場に戻って机に座った。なにか働いていないと心が崩れそうに感じたからだ。しかし嫌がらせのメールが入っていて更にがっくりきた。どこで何をしても頭のおかしな人につきまとわれてしまうのか…寂しすぎる。

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2011年3月8日火曜日

2011-03-07

  1. 前原氏にはかねがね問題があると思っていたし、彼が首相にならないこは良いことだと思うが、今回の件は小沢氏秘書の問題と同様取り上げるに当たらない事務処理上のミスの類である。こんな問題をあげつらうのは間違いである。変なバッジをつけた小学生の学級崩壊の映像を見るのはうんざり…
  2. 国会なぞなくしてしまえと言いたくなるところだが(すでにリクルート疑獄のあたリから、なくても機能したことを確認したではないか) 、これは慎まなければならないのだろう。朝から変なことを呟くのはよくないが、昨日来腹に据えかねたので、つい。

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2011年3月7日月曜日

2011-03-06

  1. いくら働いても仕事が切れる気配がないな。どうなっているんだ?土曜日曜出勤したので週の切れ目がなくつながってしまった。新たなメールが来ていてそれも処理したし。何かが間違っている。自分の立位置が間違っているのか?
  2. 「たとえ明日世界が滅びるのだとしても、私は今日林檎の樹を植える」美しいな。夕方から衝動的に読んだ本、佐々木中氏の「切り取れ、あの祈る手を」からの孫引きですが。

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2011年3月6日日曜日

2011-03-05

  1. 寝床で久方ぶりに「明暗」をめくる、と言っても電子的にめくる。調子が悪いようで、心理描写を受け止めきれず早々にやめた。生身の人の心理を受け止めるだけならボンクラの自分にも普通の状態ならできるが、漱石は書き込んで生み出している。年をとればとるほどこの人には驚かされる。
  2. 日本製のメモ帳(リアルの)にしたんだが、やっぱりずっと使っていたクオバディスでないとしっくりこない。変化がないのは年を取った証拠だが、だんだんこうなっていく。字も図形も採点のマルバツもペリカンでしかしなくなっているし。
  3. 昨日3月14日のお返しにチョコレートを買ったら、「火の当たらないところに置いてください」と言われる。「冷蔵庫に入れると味が落ちますから」数十メートル歩いてから、あ、と気付いた。店員さんは「陽の当たらないところに」と言ったのだ。
  4. いつまでたっても誤解している南九州と関東のイントネーションの違いだが、冷静になって考えてみると分かる、程度の聴解能力は身に付いたかも。日本語間でこうなのだから外国語の習得は本当に大変だと思う。「簡単だよ」というのは教師の教育的嘘(慰め)なのだ、本当は。
  5. 今息子が見ているテレビ番組がちらりと目に入ったが、へんてこなファストフードの店で飾り気のないパスタその他で20ユーロ以上払っているんだが、高すぎると思うけど…この人ぼられてるのでは?可哀想…

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2011年3月5日土曜日

2011-03-04

  1. 珈琲がなくなったので日本茶を飲んでいる。頂き物の茎茶。今日の予定を概観すると良いことがある可能性はないのだが、茶柱がむなしく立っている。「柱」というメタファーも根拠なき世界に根拠を求めたいという人の儚い願いによるものか。
  2. 「紫の色こき時は目も遥に野なる草木ぞわかれざりける」国語辞典で出くわした。古今集らしい。悪くない。昨日色彩語について考えながら運転していたが、何をどこまで考えたか忘れてしまった。仮に紙に書き留めておいたとしても、時間が経つと考えの色合いは消えて字や絵を見ても蘇らない。
  3. 昨日赤系のプジョー206があまりに気持よさそうに走っているので、つい後について走り方を観察してしまった。ストーカーっぽかっただろうか。大きなトラックをあおったりあおられたりしながら、フットワークで前に抜け出していった。確かに猫のようだ。
  4. お金に余裕があったらああいうのを買いたい。ボロい中古の方が緩い感じでいい。だがそれでも目立つだろう。田舎では「誰がいつどこにいた」と報告しあっているから全く自由がない。
  5. わざと洗車せず灰まみれにして車内で温泉タオルを乾かしながら走れば、誰もプジョーと思わないだろう。これはいい手かも。
  6. 中国に距離をとっている自分だが、この人の言っていることは自分の主張と同じ。考えさせられる…「姜瑜副報道局長は「あなたたちがニュースを報道するのではなく、ニュースを引き起こそうとしているなら、物事の本質が違ってくる。それなら、あなたたちは記者ではない」と言い放ち」
  7. 言葉というものは乗りこなしえない乗り物なのかも知れない。気をつけないと。言葉に意味はない、物事の間に線を引いているのは政治的力関係だ、というプラグマティズムから逃れるために、言葉にこだわった生き方を自分はしてきたのかも知れない。
  8. サイパンの父子の写真を見た。バンザイクリフで飛び降りている女の人の映像を少し前にテレビで見たことがある。「ヒトラー最後の12日」を授業で見せた感想に将校らが「自殺しているのが信じられない」というのが多かった。状況を説明して理解させようとしてやめた。
  9. もしかしたらさまざまな犠牲を経て、彼らは進化して生まれてきたのかな、と思ったからだ。戦争して絶望して死なない、という意識は弱さではなく強みになる気がする。何となくだが。

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