2011年12月30日金曜日

2011-12-29

  1. 昨日白黒系の服を買った。全身ユニクロ化されるのはまずい気がして、シャツのまとめ買いはやめてお金を残しておいた。どこかで不意に拘ったものに出くわした時に買おうと思う。J氏の黒いとっくりのように、決まった制服に決める、というのは楽でいいのだが、その場合は一点にお金をかけないと。
  2. でも、この楽、というのはだらしなくダークスーツで、とは違う気がしている。あれこれ考えすぎた末にシンプルになっていくというのが理想だ。白黒の気分がこうじて思いつきで写真を換えてみたが、気に入らずブリューゲルに戻そうとした。だが、後戻りもなんだかな、と思い直した。
  3. 後部座席を半分畳んで走ると、RRなので勇ましいエンジン音が後ろから聞こえてくる。ゴーカートで遊んでいる気分だ。バモスとは大きなドンガラで偽装したアクティなのだ。働き者の軽トラの勇ましい魂に勇気づけられ、二車線のバイパスを他車を追い越しながら進む。
  4. 郵便局の前を黒スーツ、黒ネクタイ、黒い帽子の若者が、普通の学生(中国製のカジュアル仕様)と連れ立って歩いている。これは前衛芝居かとすぐに寺山修司を思い出し、ドッキリカメラではないかときょろきょろカメラを探す、というのが年配の東京出身者の癖である。
  5. 逆側の歩道を脳性麻痺の若い人が怒った顔をして歩いてくる。無心なのかも知れないし、自分に怒っているようにも見える。病院で電子化された春と修羅を読んだ。Zypressenと横文字にされているのが気になって仕方がない。
  6. 血圧が急上昇しすぎて気が遠くなった時に飲む薬、というものが処方された。昔のオートバイのエンジンのように、一瞬で1万2000回転まで吹け上がる身体を自分は持っている。速く遠くに走る可能性はあるが、失敗してエンジンを焼いてしまうリスクもある。
  7. 土手の暗闇、耳鳴りの向こう側に静寂があるのがわかる。三日月と宵の明星、息子に見せるために星のアプリを随分落とした。それらはもう必要なくなっている。娘とはこういう思い出はない。考えてみれば共有するものが何もなかった。
  8. 土手の下に松の木立が散らばり、その向こうは芦と黒々とした池が静まりかえっている。死の気配は全くない。生の気配もない。必死の悲劇にも喜劇にも偉大なる神は無関心である。ジェット機が通過中だ。

Powered by t2b

0 件のコメント:

コメントを投稿