2012年7月16日月曜日

2012-07-15

  1. なぜか、というか営業的仕事で奄美に行っていた。到着した日は夕方だったため感じなかったが、用事を済ませて空港に向かう昼日中、確かに南の島の陽射しだと感じる。目が焼けそうな白い砂浜を背にして、駐車場の見張りをしている人がいる。
  2. 屋根の大きなレストランに入ると、陽射しを意図して遮る建物の造りで薄暗く、昼行灯が灯っている。窓の外は一転して南の海で白い波頭が音もなく立っている。目は無意識に補正するからこの風景を刺激的だと感じ取ることができるが、カメラで表現することは難しいと思う。
  3. 昨日、市内に向かう車の中でFM放送が流れて、島の言葉と標準語のアナウンサーが普通に会話している時間帯があり、「全く理解できない」と誰かが言って車内がどっと笑うのだが、自分はなぜ笑うのかが理解ができずにその笑いに加わることができない。
  4. 「本当に暑い、大変だ」と誰かが言って皆どっと笑うが、何がおかしくてどっと笑うのかがどうしても理解できない。やっぱり南の島は南の島なんだ、と確認できたことを喜んで笑うのだろうか。「こちらの人は島時間だから」と言って一同どっと笑う、にも同調ができない。自分は裏切り者なのだろうか。
  5. 夏が早く来ているだけで、あと多分数日もすれば自分らの街も猛烈な陽射しに焼かれるのに。車窓からぼんやりと墓地や植物群や朽ちかけた住宅街を眺める。子供が小さかった頃に南薩や阿蘇を走った夏の景色と同じだ。だが「同じだ」は禁句で、言えば座を白けさせるから黙って眺めている。
  6. 鹿児島は暖かいだろう、と言われて「冬はひどく寒い」と答えると相手が「そんなはずはない」と怒り出すのと同じだ。猪鹿蝶やら花鳥風月と同様のルールがあり、「南国でも冬は寒い」などと言うものならルールを無視している悪人、ということになるのだ。何が事実だ、昔からの決まりを守れ、という具合。
  7. 国木田独歩のようなことを書いているのだろうか。「事実なんて見るな。昔からのルールを守れ。原発は安全だ。ギリシア人は怠け者が多いし秋は月が綺麗だと決まっている。その決まりを守れ」自分はその感覚がわからないので、もしかすると何かの病気?と思うことがある。
  8. 口にすると人を傷つけることを知っているので黙っている。自分が「わからない」と言うと批判されていると感じるらしいのだ。(勿論、お前は空気が読めない、と非難されれば十分に批判を返す)いつか自分のこの感じ方にも何とか症候群、という病名がつくだろうか。
  9. 同性愛の人が事実を隠して異性と結婚したりするのはこういう感じなのだろうか。自分の身を守ろうとして隠しているのではなく、相手が当惑すると気の毒なので演じている、という感じ。嘘をついている、という気持ちに耐えきれず、ドイツの政治家たちのようにタイミングを見てカミングアウトしたり。
  10. ともかく昔ながらの薩摩のお役人さんのような仕事を終え、ヤギの肉のカレーを食べて帰る。同僚は「一線を越えられない」と言って鶏飯を食べている。ヤギは自分だけ。鶏飯を食べて島を出る、では全く薩摩藩なのでおかしかったが、ギャグと思ってはもらえないだろうから黙っている。
  11. 帰宅後、「雨降ってない、チャンスかも」と思い立って洗濯をする。空腹に耐えかねて刺身を買いに出る。味のたたきと鳥のたたき、ダブルでたたきでは刺激強すぎかと思うが、珍しく料理する気力がなく、その他胡瓜とトマトを齧って済ませてしまおうと思っている。
  12. イオンの生ぬるい麦酒を散々迷ったが買うのを諦め、氷に芋焼酎を注いで飲むことにした。昨日黒糖酒のロックを飲んだが器の形が良かったため美味しかったので、似た形のグラスはないかと探したがない。いかにもベッヒャー、という形の焼き物を見つけたので、妥協してザワザワとアサヒを注ぎ込んで飲む。
  13. 不適合者は自分のところに来る。類は友を呼ぶので。彼らを社会にだそうとしているが殆ど失敗。申し訳なく思う… RT@greenpal31: ちゃっかり徒等を組んでたな…RT@gendaibuntan 学校って"監獄"みたいな場所よね。集団生活という形で社会不適合者をあぶり出し
  14. そう言えば結構贅沢な値のついていた群島空港近くのリゾート施設では、小金を持っていそうな家族連れが散開して食事していた。この時期既にリゾートというのはテレビ局正社員なのか、金融機関なのか。安い鶏飯を啜っている公務員には歯牙にもかけないクールな日焼け顔が健康的である。
  15. 花と鶏と風と月の違いではなく、多様性というのは経済活動、経済力、階級格差の中に見るべきなのだ。昨日のFM放送で、×町の○さんが亡くなり、告別式は△時から、とアナウンスされていた。公共の電波にも雛壇の芸人の悪態の伝送以外に使い道があるというのも生物多様性だ。
  16. いきつけの駐車場(小鳥の名がついている)で車を引き取る。洗車してくれていたのでびっくり。灰の洗い落としは自分でしなければならないのに申し訳ない。誠実な若いオーナーに何も返してあげられないことが悲しい。お金を払えばいい、というわけではないのだ。
  17. 仕事柄、遠方への遠征や飛行機の利用で年に何度も県外に出る。峠道を下って町に入るあたり、温泉街の入り口にガソリンスタンドがあり、パンダ型のロボットが旗を振っている。このロボットのぎくしゃくした動きを見ると、無事に帰ってきたんだ、としみじみ思う。20年近くこのパンダ型を見ている。

Powered by t2b

0 件のコメント:

コメントを投稿