- 古くからある料亭で宴会だった。美味しかったが値段相応でしょう、という感想。たいしたことはない。小さな酒場でばさっと出てくる刺盛りのほうがびっくりするほど的を射たりしているから。料理人の姿が見えない。
- 緑色の路面電車で南下して、酔った体を引きずりあげるようにして高台にある家族のマンションに。彼らが上京している間、猫と過ごすため。火山灰がすごくて月の砂漠を彷徨っているようだ。道端のバイクなどは廃車され朽ち果てているようにしか見えない。
- 翌朝、海の見える坂を下って市街地のショッピングモールに出た。昔、ある学生をこの近くの日差しに曝された駅まで車で送ってきたことがある。数年後、彼が自分の部屋に不意に現れ、これから精神病院に入る、と言う。ニコニコ笑いながら、自分が壊れて行く気がして怖い、と言う。
- 彼のことは定期的に思い出すが、心に刺さる棘になった。仕事柄、相手が不意に消えてしまって二度と会えない、ということが無数にある。抜くことができない、刺さったままの棘が増えていって、それが自分から体力を奪い、病気の源になっているのだと思う。
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