- 夜中にぐったりして音楽を購入する、という小さなワルプルギス的な日になった。The Bandをアルバム買いする。過去への鎮魂のために聴く気になったのだと思う。両親が懐メロの番組を見て、子供自分不安に駆られたことを思い出したが、自分にはThe Bandが懐メロなのである。
- この懐かしのガラクタめいた音を共感して語れる人はいない。いや、正確には田舎町にも自分と同世代の男がぐったりと髭を生やして塒撒く店はあり、そこに行けば語るることは可能だが、たまーにで十分かと思う。複数で聴けば消費で、一人で聴けば生産の可能性があるから。
- 珍しくJazzを買った。車で聞くと細かい音が聞こえないので避けているのだが、山中千尋という人で、早口で嬉しくなるが、同時に寂しく物思う音源になると思う。購入したものリストを開くと、自分が今まで何万円こうして決算してきたかと明らかになり、驚くばかり。
- 何の機会か思い出せないのだが、目黒駅の北側のかつて和田アキコが住んでいたマンションの下にステーキハウスがあり、親と薄暗い店内で油香る肉を食べた。向いのテーブルで早口で喋っている若い女性と黙って微笑んでいるスーツ姿の髪の長い男の人がいた。
- 黙って微笑んで先に送っておくと何かが手に入る、という錯覚から離れて、自分はぎすぎすと語るしかない歳になった。油のついた前歯から冷たい言葉が飛び散っていくのが見える。だが口から出るものは息や幽霊と同じで、全て真実なのだ。
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