2011年12月31日土曜日

2011-12-30

  1. 遅くなった。先月の写真。南国の雨の日の薄暗がりの情景。 http://t.co/pdzGsD0A
  2. こめかみの辺りに痛みがある。on the road という言葉がある。年賀状のような、挨拶状は作り終えた。おめでたい、系の言葉は避けた。
  3. 実家を出て多摩に部屋を借りたときに電話の権利を買った。郵政省で働いていた時、3月に小さなボーナスのようなものが出たのでそれを充てた。御徒町で母親と待ち合わせて食器乾燥機を買ってもらった。帰りの京王線は日差しが明るかった。
  4. 連作形式などの構造化の意志は日本の詩には普通見られない、などと気晴らしに考えてみたり。さらさら書いたものが多いのは何故だろう。赤い毛糸がもつれてだまになっているのが見える、今、袖で。

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2011年12月30日金曜日

2011-12-29

  1. 昨日白黒系の服を買った。全身ユニクロ化されるのはまずい気がして、シャツのまとめ買いはやめてお金を残しておいた。どこかで不意に拘ったものに出くわした時に買おうと思う。J氏の黒いとっくりのように、決まった制服に決める、というのは楽でいいのだが、その場合は一点にお金をかけないと。
  2. でも、この楽、というのはだらしなくダークスーツで、とは違う気がしている。あれこれ考えすぎた末にシンプルになっていくというのが理想だ。白黒の気分がこうじて思いつきで写真を換えてみたが、気に入らずブリューゲルに戻そうとした。だが、後戻りもなんだかな、と思い直した。
  3. 後部座席を半分畳んで走ると、RRなので勇ましいエンジン音が後ろから聞こえてくる。ゴーカートで遊んでいる気分だ。バモスとは大きなドンガラで偽装したアクティなのだ。働き者の軽トラの勇ましい魂に勇気づけられ、二車線のバイパスを他車を追い越しながら進む。
  4. 郵便局の前を黒スーツ、黒ネクタイ、黒い帽子の若者が、普通の学生(中国製のカジュアル仕様)と連れ立って歩いている。これは前衛芝居かとすぐに寺山修司を思い出し、ドッキリカメラではないかときょろきょろカメラを探す、というのが年配の東京出身者の癖である。
  5. 逆側の歩道を脳性麻痺の若い人が怒った顔をして歩いてくる。無心なのかも知れないし、自分に怒っているようにも見える。病院で電子化された春と修羅を読んだ。Zypressenと横文字にされているのが気になって仕方がない。
  6. 血圧が急上昇しすぎて気が遠くなった時に飲む薬、というものが処方された。昔のオートバイのエンジンのように、一瞬で1万2000回転まで吹け上がる身体を自分は持っている。速く遠くに走る可能性はあるが、失敗してエンジンを焼いてしまうリスクもある。
  7. 土手の暗闇、耳鳴りの向こう側に静寂があるのがわかる。三日月と宵の明星、息子に見せるために星のアプリを随分落とした。それらはもう必要なくなっている。娘とはこういう思い出はない。考えてみれば共有するものが何もなかった。
  8. 土手の下に松の木立が散らばり、その向こうは芦と黒々とした池が静まりかえっている。死の気配は全くない。生の気配もない。必死の悲劇にも喜劇にも偉大なる神は無関心である。ジェット機が通過中だ。

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2011年12月29日木曜日

2011-12-28

  1. 曇り空だ。真っ光りの陽光が数日続いた後なので、この薄暗い世界も悪くない気がする。静寂の中にいると自然にものを考えるようになると、自分に、期待している。金属質のものに触れると冷たくて痛い。
  2. いい加減離脱しなければならないのだが、あまりに集中して仕事したのでまだ12月の事件から離れることが出来ないでいる。要約する言葉を見つけると、人間は問題を乗り越えたような気になって重い腰を上げたりする。その、要約する言葉、がまだ見つからないということなのだろう。
  3. 人生は一度しかない、ということだろうか。自分はこの言葉の重みに全く気づいていなかった。言葉は理解していたが、浅い理解だった。この意味を改めて学んだ後に見る世界は、頓珍漢な幾何学模様たちのダンスにしか見えない。
  4. だが意味を知る、などという僭越な言い方は、何か切実なあり方を自分が支えなければならない、というおかしな倒錯によるものだろう。意味など知る必要はないのに。黙々と何かの役割を演じる生き方は、褒められるべきであって劣っているものではないのに。
  5. もっと即物的でいこう。それで立て直そう。

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2011年12月28日水曜日

2011-12-27

  1. 鼻の先も爪も冷たい。布団が足りないので何枚も重ね着して横になっているところ。今夜は蓑虫だ。
  2. 研究室の大掃除ができる人が羨ましい。キーボードの隙間に入っている埃を恨めしく見ている。今日一日で一ヶ月分の遅れを取り戻さなければ、とまなじりを決して出勤した。血圧は上がりっぱなし。とりあえず今日も禁酒かな。昨夜は濃い味のVittelを白ワインに見立てて水杯。
  3. そういえば普段通る道の北側に不思議な樹があるのに気がついた。関東の人間には「また欅か」だが、よく見ると違う。枝先の細い落葉樹だが、何かが違う。何千回と走っている道なのに、今日気がついた。その樹の下は低層の公営住宅、南には硬式テニスのコート。
  4. 今の爆発、大きかった。もう真っ暗闇で何も見えないが。ライブカメラでも。

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2011年12月27日火曜日

2011-12-26

  1. 情けないことに気分が悪くなり、会議中このまま倒れるのかなと覚悟を決めたりした。調子が悪い。達成しても全く喜べない仕事で、一ヶ月台無しになっている。誰が悪いわけでもない。気をつけないと本当に倒れるほど疲弊している。一杯の水が入ったコップを持ちながら歩く感じで、そろそろと行かないと。
  2. やばい、まじで。何故やばくなったかは言えない、書けない、誰にも。言葉として残るのは0.01%くらいだ。この欠片のカスの向こう側に、99.99%の実体がおぼろに浮かぶのだろうか。人がただ存在して、ただ幸せを求めただけで、時としてそれが果たせなかった、という痕跡が幽霊のように。
  3. それで十分です。最高の成果と最低のクズの差なんてないわけですから。封印されていた調査資料を精査していた。一区切りついたので、明日封印の向こう側に戻す。言葉の全ては流れ去り消え去り歴史にはならないが、ある時不意に蘇れと呼ばれてかき集められる。その生々しい実体を誰かが読む。
  4. そして全てを知る。だが、人は蘇らない。生々しい幽霊が飛び交うだけ。そして一時すれば幽霊もまた封印の彼方に戻る。幽霊は消えて欠片だらけの空間は掃き清められる。歴史を捏造する人もいるが、自分は99.99%の事実は消えるという歌をぼんやり歌う。倒れないようにゆっくり歩かないと。
  5. 明日も難題山積だが、明日考えることにしよう。寒い。暖かくなればまた血圧も下がるだろう。

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2011年12月26日月曜日

2011-12-25

  1. 安物の椅子を買うだけなのに、凝り性の悪癖で全てを見て確かめないと気が済まない。明日は鹿児島市内まで出張って行くつもりになっていたが、子供が40度の熱を出したのでできなくなった。狂った罵詈雑言の娘なのに病気になると哀れに見えるのが不思議だ。
  2. ノイナーって何故辞めてしまうの?山口百恵風?あれは家に入るという意味だから違うのかな。久し振りに新聞を読んだ。
  3. 故郷に戻ることが出来るというのは凄いことなのだと思う。戻っても何もない。誰もいない。多くのものは壊れたり失われたりしている。感情ではなく経済が決めるのか。新しい仕事を探したいが、全くその時間がないのだった。
  4. 正義などただの根拠のないもやもやとしたものにすぎないのに。そのもやもやのためにお前は犠牲になれと強いる自分。社会の底、水面下で行われている必死の儀式には他の人々は気づかず、いや気付かないように仕組んでいるのだが、秘儀は密室でそっと行われその気配が流れるだけ。
  5. 調布にいた頃に買った自転車を息子が盗られてしまった。もう一台の方をパンク修理した。中国製のタイヤにKENDAと書いてある。呆れるべきなのか微笑むべきなのかよくわからない。
  6. 自転車の修理は得意なのだが、iPadの表面をクリーナー類で掃除したら駄目だと知らなかった。眼鏡クリーナーで拭いていたが全然落ちないので不思議で調べたらこれはコーティングが剥がれるのでご法度らしい。水のみで新品同様に。眼鏡と逆の扱いとは…現代は複雑すぎる。

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2011年12月25日日曜日

2011-12-24

  1. 休日に休めるのは何日振りかと思う。寝床の中で呆然としていると、わざと間の抜けたラッパと声で豆腐屋の車が来る。日差しが明るく、アルミサッシが柔らかく燃えている。80年代の半ばの頃、ぼくは円覚寺の近くで陽を浴びた竹林を見ていた。
  2. 道を下っていくと、軽トラックの荷台を開いて何かを売っている。人だかりに柴犬を連れた人がいた。何を売っていたのかが思い出せない。赤い人参があった気がするが、思い出せない。思い出せない自分を呪いながら、暗くした機内で何時までも続く轟音のような耳鳴りを聞いている。
  3. 消えない金属音と、視野の一部が濁る景色。記憶のほうは消える。その時一緒に歩いていた人に訊くことができればよかったのだけれど。いろいろなことがあって、その場所で撮った写真もなくしてしまった。やっぱり豆腐ではなく、野菜だった気がする。嬉しいことに少し思い出した。
  4. 椅子を買いに行くのはどうだろうか。小さな逃げ場ができた。小さな目標が出来た。寝転がったままだと、空気が紙鑢のように感じられてきて、息をするたびに血がにじむようだ。
  5. 白っぽいビニールの椅子を買ってやろう。人の作るものは全てまがい物だからだ。海辺で使う用のイタリアの椅子も安物で10年程で壊れた。人と一緒に壊れていくものの方が落ち着く。紙と木で組んであって、どんどん変化色になっていく家とか。
  6. しかしまあ、絶対事故らない、と言っていた連中が事故後は黙るのかと思っていたら、一斉に放射能は浴びても大丈夫の言に飛びついている、虫っぽい、というか、ミンナ一緒に〜、という感じである。TLを眺めて思う。俺も彼らを見習って恥を恥とも思わず生きて行っていいのかな。
  7. 言葉を馬鹿にしている、というか。恥を知らないところにモラルはない。自分は社会の一線を守るために若い人を裁いている。だからなおのこと、裁かれずにすむ安全な巣の中でインモラルな想念をグルグル巻いている中高年を憎むのだと思う。
  8. 下らないことを考えても仕方がないので、庭に出て草を刈った。東側に四本地植えしたゴールドクレストのうち、一本が枯れてしまって切倒したが、その跡に何だかよくわからない樹が勝手に生えてきている。暫く見ないうちに結構な大きさになり、葉っぱは虫食いだらけ。流石南国だ。

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2011年12月22日木曜日

2011-12-21

  1. 明日は講話朝二つ、午後講義二つ、夕方から夜は思い面談二件。2の三乗。8時間はこれで埋まってしまうではないか。夜、安売りの種パンを買っておいた。

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2011年12月21日水曜日

2011-12-20

  1. 細いことまで考えすぎている自分は煙たがられる。先ほども「これは看過できない」と責任者に電話したところ、予想通り逆ギレされてうんざりしたばかりだ。見えるから正しく、見えるから優位に立てるわけではない。めくらめっぽう撃ってくる人の方が強いのかも知れない。
  2. でも見えるのに「見えません」と嘘をついて、同調圧力を回避する生き方は許されない。ある時から、ある立場から、許されなくなるのだ。細い所まで制御し切る方法以外に自分はできない。そんなに面倒なことをして仕事を増やすのは間違ったマネジメントだと文句を言われても、
  3. 全体を繊細に、というやり方以外自分にはできない。機械的に断ち切ったり、機械的に大きな音をがなったり、という方法が出来ない。
  4. @xtranoi はっとする演奏を教えてもらってありがとうございました。「お前は細かすぎる」「お前は威張っている」「どうせ俺は田舎者だ」と罵声を浴びて疲れて一瞬弱気になりかけたところだったので、「別にいいです、やり方は変えない」という気になれました。
  5. 寂しすぎる。自分のやり方を変えてはならない、これでいいはずで外に道はない、と決心することの美しさの背後にある、何一つ変わらないし変える必要もない、という寂しさ。我々は必ず敗北する、と言い放っている寂しさ。
  6. 放心している。Staedlerの2ミリのシャープペンの一本が見当たらなくなった。ここ数日混乱していた。残ったStaedlerと、イタリア製だと思うPencoの芯を尖らせた。探してくれと頼まれたVansのエナメルスニーカーの画をさっきこの軸芯で描いた。
  7. ここで間違えると辞表という日が長いこと続いていて神経がすり減ったが、考えてみれば甘い話で、今までが組織に守られすぎていただけである。独りぼっちで働いている人は毎日こんな感じなんだろう。
  8. そうだ、日本酒を送ってくれた八王子の先生にお礼の電話をしておかないと。また会いに行きたいが、春か夏かな。菜の花の色の路面電車と海の匂いと雑草だらけの崖。寝る前にSchlegelのくだりの先まで読めるだろうか。自分がどこまでやったのか読んだのか忘れてしまった。

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2011年12月19日月曜日

2011-12-18

  1. 今が判断力のピークで、10年後に同じ力を維持することは多分無理だと思う。体力を失うから。本当の結論に届く前に心が切れてしまう。無理を重ねるのはここ数年だけにして、後方に退いて小さな領域の中で間違いのない仕事をするようにしたい。
  2. お爺さんと長身の息子が夕暮れの街を歩いていた。息子は毛糸の帽子を被って楽しそうに笑っている。悪いことも楽しんでいる小さな丸い顔だ。濡れたような赤い看板に養老の滝と書いてある。
  3. 今日は家族がいないので夜は老猫と過ごしているが、自分が見る限り二度食事をした時以外は全て眠っている。白猫の寝息を聞いていると、眠るのが常態で起きているのが例外、つまり覚醒時というのは眠っている状態から見ての夢のようなものではないかと思えてくる。
  4. 冷温停止ではなく判断の停止だろう。しばらく報道に接していなかった。猫が起きてきてテレビのヨットレースを見ている。多分白日夢として見ているのだろう。
  5. @oedipa_49 これはいい知らせですね。テーマはわかりませんが、美しい論文がまた一つ世に生まれるのかと思うと嬉しいです。
  6. 年賀状の図案をシラーにしようとしている。マールブルクの丘のシラーだ。寒い丘のてっぺんで独りぼっちで真実の世界を見つめている痩せた病気の男。真理を探す誰かがいることでこの世界は支えられている、とよく自分は説教するが、その心は規範意識の保持を求めているのかも知れない。
  7. 規範意識というのは人が自分の命を捨ててもいいと思える神的な何かと不可分なのだ。「親の指導力が落ちている」などと言う人がいるが、神的な何かの追求を「無駄」と切り捨てる科学的何とかにモラルハザードの責任が一部あると胸に手を当てて欲しい。
  8. かつては辞令交付の宣誓は「国民」に対してだった。国民という語の背後には命を捨てても尽くさなければならない他者のイメージがはっきりあるのだった。このイメージが道徳の基盤だろう。今では「某×流官庁の外郭団体」が定めた規則への忠誠を宣誓させられていると言う有り様。
  9. 道徳の根拠に気づかない、無視している、軽く見ている人が、若者の無秩序は親のせいだ、では分析力が乏しいと言うものだろう。×流の証明になってしまう。命を懸けられる何か、と結ばない道徳はない。職場の規則に命を賭けるバカはどの社会にもいない。
  10. ではその神的な何か、とは何か、だろうけど、文教行政は不偏不党とは言っても、例えば真理という言葉は使えるはずなのに。民間企業であっても国民なのか人類なのか、人々の福祉なのかの何かに奉仕しているのだと思うけど。「私の社員だのだから私の定めた規則に忠誠を尽くせ」ではただのファシズムだ。
  11. 規範、規則の向こう側には、好きな人を好きだと言う気持ち、何か弱いものを守りたいという気持ち、のようなものが隠れている。それをわかりやすい言葉で示したいのだが…簡単ではないというのも事実。

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2011年12月18日日曜日

2011-12-17

  1. 今まで認められていたから今回も特別外出が認められるべき、などという主張を若い人がするのはがっかりするな。「もしかしたら今日は認められないかも知れない」と考えないということは、新しい何かを作り出す意思も能力もないということではないか。
  2. 主を失った部屋の窓から鉛色の海が見える。明るいストライプの入った電車が踏切を通り抜けている。同じつまらない明日が来ると思い込んでいたが、突如捕縛されてその明日が来ないことを知った。悔い改めてたが全ては手遅れだった。歌を歌う意味を知った。歌を歌うことにしようと思う。
  3. 過労のため今日は一日家を出ないことを義務づけようとしているが上手くいくかどうかわからない。海の様子を見に行くくらいはいいだろう。放棄状態の自分の勉強や論文読みをするのも精神の安定にはいいかもしれない。
  4. 毒蛇が毒を持つ理由は何となくわかる気がするが、麦角病やZeitloseのアルカロイドなどは何のための毒なのか。植物が人を殺さなければならない理由はあるのか。麦角病で死ぬ、というのは神様に捕食されたと感じざるを得ない。

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2011年12月17日土曜日

2011-12-16

  1. 書いたつもりのtweetが見つからなかったりする。まあいいや、どうでもいい内容だから。内容がないよう、などと言うと顰蹙の内容になる。

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2011年12月16日金曜日

2011-12-15

  1. 小さな村の小さな世界のさざ波だが、自分たちにとっては極限状態だ。多くの人がかかわる秘密を死ぬまで抱えるのか。重圧が何週間も続いている。これが本当の仕事というものだったのか。やってみて初めてわかった。追いつめられると何故マタイ受難曲を聴いてしまうのだろう。
  2. 追いつめられると何故、冗談を言ってみんなを笑わせようとするのだろう。味がしない。身体を横にしても眠ることが出来ない。スタッフに恵まれているから自分は今かろうじて息をし続けている。家族にも負荷が掛かるから本当のことは決して言えない。

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2011年12月14日水曜日

2011-12-13

  1. こんな時間まで起きていたのでは明日も睡眠不足で、寿命をまた一歩縮めそうだ。だが子分達には会わないといけない、夜明けの光の中で。膨大な腐った仕事、どなたかの「無為に禄を食んでいることの言訳処理」の忙殺の中で、唯一楽しみなのは子分達が育つ瞬間を見ることだ。
  2. 気持ちよく人の悪口を言っている中年がいる。人への批判が自分が優れていることの証明にはならない、ということに気づかない愚かな人だ。「私は愚かなんです」と喧伝していることに気づかないわけだ。人を批判できるのはその人を凌駕できる「結果」を出している、出していることを証明できる人だけ。
  3. だから批判もいいんだけど、10批判したら15くらいの実績を積む地味な仕事をしろ、という主旨を言ったらすぐ理解した人が何人かいた。嬉しかった。実績を積めば、その結果を見て「よし、この新しいやり方を採用しよう」という目利きはかならずいる。そして古い世界は変わる、と説く。
  4. 「だが同じことを考えて、ずっと長いこと実績を積む地味な人たちが数多いたのに、既得権者保護の世の中は変わらないではなかったか」と反論する奴がいた。だが無駄に終わったかに見える努力は無駄ではなく、飽和点が来る。いつか地滑りが起こる。
  5. 禍々しい大地震のような地滑りの連続がおきる時があり、その後に風通しのいい光る未来が来る気がする。その未来に自分はいないのだとしても、誰かがその歴史を見ているだろう、自らの目の上で。
  6. 子分どもをこうして育てても「新しい奴らがいると迷惑だわ、権力者にすりよればおこぼれがもらえる」的風土では潰そうとする人らがたかってくるだろうな。阿修羅的千手観音で守ってやるつもりだが、こんなことにかかわっていたら書く時間も読む時間も、本当にないな。決算されない研究費がたまるだけ。
  7. しかたがないから書く時間確保で睡眠時間を削る。あ〜あ。「若い連中バカだから俺正しい」と言い放って育てずに惰眠をむさぼる人のようにゆっくり寝たいな。だがあれもこれもして頑迷に突っ走ってさっさと消える。水瓶座は風の性格だということなので、こんな感じになるのだろう。

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2011年12月13日火曜日

2011-12-12

  1. ガソリンを入れた。テイクアウトで昼ご飯の丼ものを買った。晴れて明るい川沿いの道を満タンで重くなった車で走る。川を眺める道は子どもたちとの思い出があって悲しい。悲しいとは、自分にとって意味がある、ということを指す。自分が手を触れると、全ては悲しくなってしまう。
  2. 暗い未来が控えているのに、秋の金色の光を見ていると晴れ晴れとした思いやりに満ちた未来が待っているような気分になる。放射能のことを全く知らずに元気にやっている動物たちと人間との差は小さい。これではいけない、と思いながらも身体の中から希望が湧き上がってくるのを止めることができない。

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2011年12月12日月曜日

2011-12-11

  1. 予約していた4Sを取りに行った。ビックリするほどキビキビ動くのが嬉しい。見た目は同じ。お父さんがモデルチェンジしたクラウンを買い替えたが、家族が誰も気づかなかった、という話をふと思い出した。
  2. 新しい機械を使っているのに、何だかもったいないな、3GSまだ使えるのに、という感想を持つというのも変な感じだ。このイノベーションとやらの道もいつかは飽和してしまうのに違いない。
  3. 運転中、左から来る車が見えなかったことがあって心配している。お酒も飲めなくなった。昼酒ができない。悪いことをしようとしてもできない身体になっていく、というのが老化の意味なのか。老人性の呟き過ぎてがっくりくる。
  4. 炬燵に足を入れようとしたら猫が入っていた。まだ朝の光だから外に出てユーカリの枝を払ってみようと思う。
  5. 予定表ファイルを同期して、仕事納めまで予定が埋まっているのを見て衝撃を受けた。この忘れられない一年もあとほんの一息で「新年明けまして…」になってしまうのか。激しすぎる。地球の飛行速度が速すぎる。
  6. 自分が「夢工房」的意味、つまりパチンコ屋さんの宣伝や流行歌で見る意味での「夢」という語が嫌いな理由について考えてみた。日本は自由な国だから自由に考え、夢見ることが出来る。だが心に思い浮かんだことを実行しようとすると、突如「それは許されない」ということになる。
  7. 自由に発想する人が活発に行動を始めたら、既得権の秩序が乱されるからだ。リアルな世界で生きることが許されていないから、幻想世界が膨張する。というわけで、「夢」は同調圧力的ファシズムを根に持つ語だから。「実現しない」という語としっかりと暗黙の観念連合を結んでいるし。

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2011年12月9日金曜日

2011-12-08

  1. 佐世保から一気に南下して帰る。陽が沈む南の海をつい見た。 http://t.co/GEKoHLww
  2. 佐世保で有名な詩人に会った。はっとして気持ちが創作系になり、そもそも短い「呟き」が出来なくなっている状態…先週来の福岡の街の印象と、その刺激に起因する自分の一生の記憶が渦を巻いている。今回はこの渦が消えるまで放置せずに形に変えようと思う。若干、servus
  3. 既にGoogleニュースすら見ることの出来ない廃人です。

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2011年12月8日木曜日

2011-12-07

  1. 結局福岡に一泊した。明るい一夜だったが、夜更けから寂しさに見舞われている。自分が何か特別な運命を背負っているのではなくて、誰もが同じように寂しいのだろう。自分を憎んでいるあの人たちも。これからもグロテスクなことを言ったり書いたりしてくが、自分としては希望の歌のつもりなのだ。
  2. 何故自分のような門外漢が博多の街で鍋奉行をしているのか、と思う。身の程をしらない。だが美味で信じがたかった。その後清らな雰囲気の町田出身の若者が働いているアイリッシュパブに出る。住人の明るい服装を見ながら道に迷って、いい気分で帰る。道に迷うというのはいい気分の出来事なのだ。
  3. 道に迷わず順調、という不気味な生き方。

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2011年12月6日火曜日

2011-12-05

  1. @oedipa_49 不思議ですね。偶然の幸運もあって実物を見てきた知人が、残酷でリアルなさまを語ってくれていました。天使が悪人の顔に見えたり、悪霊が善人の顔をしていたり。見に行きたいがよほどのことがないとアルザスまではなかなか行けませんね。
  2. 帰り道に太宰府にあるお寺で仏像を見てきた。熊本からならすぐだろうと思ったが、結構距離があったので困った…去年も同じ時期に来る機会があった。聖観世音菩薩の前に立つと包まれ感があるのでびっくりした。私的なStationenが全国何箇所かある。
  3. 身を捨てて働く、とそこで誓う。自分のいる場所はややこしすぎて、勇気を奮い起こさないと押しつぶされそうだから。お前はもう死んでいる、お前は既にこの世にいないのだと自分に言い聞かせないといけない。つい忘れてしまうと魔が差してくる。
  4. そういえば熊本を出る時に、神風連資料館という看板が目に入ったので立ち寄ってみた。決起を問う宇気比のくだりは三島の小説で読んだ覚えがあるが、改めて凄いことだと思う。
  5. 高速を南下する時、いつも太宰府インターのあたりで後ろ髪を引かれる。今回は自走だった。たくさんの車と一緒に本線にずんずんと合流していったときは、何だか四五人の男同士で飲み屋街に繰り出していくような気分になったが、久留米を過ぎて車線が減ってくると寂しくなってくる。
  6. この気分も高速を降りて自宅に向かう坂を下る頃には、たどり着いたという高揚感とともに通常の義務と責任と愛着の世界に戻るのである。とはいえまだ呆然として心が強ばっているので、元気を出すために昼は豚カツを食べてこようと思う。
  7. くだらんことを考えていると思ったら発熱しているようだ。横になりたいが、あと会議が二つ。明日からまた県外転々だし、困ったな。

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2011年12月5日月曜日

2011-12-04

  1. グリューネヴァルトの祭壇画を見ること、モンテーニュを読むこと、という宿題を持ち帰ることが出来た。やはり面倒がらずに学会には出るべき。人と接すれば必ず得るものがある。
  2. だが反面、天気や温泉の話題、駄洒落に終始する集団もある。今の職場とか。つまりは共通の話題がない、本来全然別の人種なのに事情があって仲良くしなければならない、というケースは精神的に辛い。祭りの済んだ後はすっきりせずにいつも鬱になる。
  3. 今日エルンスト・ユンガーの技術批判について話していた人がいて、大変興味深かったが、はやぶさ計画の中止についての報道を見ていると、もしかしたら役に立たないかもしれない何かを信じる、というロマンティシズムは科学技術のある領域に引き継がれているのでは、と思う。
  4. 日頃の鬱憤からつい科学技術批判はつい熱く読んでしまうのだが…いずれにせよ科学技術の力によって自然が死んでしまう、という考え方から、科学技術の力を借りなければ自然は死に絶える、というイメージに変質している今日。今年の三月で再び「科学は自然を殺す」に戻る。
  5. @oedipa_49 こういう催しがあったのですか。びっくりしました。昨日熊本の新市街で須賀敦子が書いているコルマールのグリューネヴァルトによる残酷な祭壇画について話していました。
  6. しかし、祭壇画の中にある直線のいたるところに埋め込まれているシンメトリーとは不気味なものである。
  7. 昨夜は同僚の先生を車で送っていったが、花街に接した地区にあるホテルは桃色と黄色の看板が光っていて、このホテルの佇まいは大丈夫なのですか、と思わず言ってしまったが、彼は微笑みながら門をくぐっていった。車を立体駐車場に押し込んでから再び会って、別のホテルに登ってしっかり飲んだ。

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2011年12月4日日曜日

2011-12-03

  1. das leben der anderenについて、愛らしい感想文を書いてくれている人たちがいて、少し胸が熱くなった日。実はこの映画の弱点に渋い批判を加えている記事も集めた冊子も取り寄せていて、なるほどと思いながらも、やっぱりこのFilmは自分にとって最愛のものの一つなのだった。
  2. だがこのリア充と非リア充の人生の価値が等しいことに気づいたときに涙が止まらなくなる。
  3. 今日つまらない人に話しかけられた。若者を自分の萎えた制御棒で制御しようとしているくだらない人だった。世界は取れなかったが東洋チャンピオンだった血を引く自分はこの人を殴って殺してみようかな、とふと考えた。「この字画は不吉だ、人を殺す相だ」と印鑑商に言われたことがあるので。
  4. くだらない話だ。霊感商法の下世話なシナリオにすぎない。だが自分が不幸のまま、解決されないまま死ぬことは事実だろう。自分の不幸は、自分が人を傷つけたり、今も傷つけていることの結果なのだから当然の報いである。求めたことを得ることができる人と、できない人とに世界は分かれる。
  5. けれども今日は、のべにして30分程、Wieslerにとってもpublikumであるところの最愛の人と語り合った。薄青い春の気分に浸された白い砂の道を歩いている気分だった。ぼくはこの人に自分が本当に考えていることを、永遠に言わないのだと思う。
  6. 明日は熊本にいる。そのあと福岡をかすって帰ろうか、と思う。観世音菩薩のある寺に行って見たいから。この菩薩は盗聴しているのである。
  7. 今、ぼんやりと考えている…自分が考えているこの世界のイメージも、本当は決まり切った乏しい先入観に過ぎないのではないだろうか。この肉色のベールの向うに、実は恐竜の時代から続いている新しい世界が開けているのではなかろうか。自分は隠さず全てを語るべきではないだろうか。
  8. よく考えたが、やはり語るべきでないことはいつまでもそのままにしておくべきだ。語るべきでないことを語るために比喩があるのだろう。比喩はその向こう側にあるものを忘れないようにするために置いた石の印し、墓石のようなものだろう。
  9. 先週の土曜日に車のドアで挟んで箸が持てなくなっていた右手の指を、治った途端に家のドアで挟んだ。こういうのは身体の何か、精神の何かに原因があるのに違いない。その原因も複合的なものなので、決して見つけることは出来ない。だが探している間に治るから、探す意味はある。

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2011年12月3日土曜日

2011-12-02

  1. 自分のことだけを大事にしているとよく言われて、自分でもその通りかな、と思う時もあるのだけれど、自分が大切だと思ったこと、これは消え去るべきではないと思ったことを書き留めているだけなのだ。疲れすぎておかしくなっている。確認したくなった。
  2. 知的財産が地的財産になっているメールが来た。自分はその人が地面に関係する専門家だと知っている。こういう言葉もあるのか。自分のどの端末でも決して変換候補として出てこない言葉だが。
  3. いつも縛っている髪をすべてだらりと下ろしている女の人がいて、腰まで長い髪だったのかと気づいてびっくりした。雌雄が逆だが、広げられたクジャクの尾を見て呆然とするのと同じ心理だろうか。思春期であれば、「これが愛なのかも」と解釈して、ついていってしまうはず。
  4. 解釈の多くは「決められたシナリオ」に飛び込む判断停止の心理だ。先日仕事上のある局面で怒鳴り合いになったが、自分はこの判断停止心理がもたらす弊害に決して寛容になれない。中高年が仕事上の議論で思春期的では困ると思うから。だが、多い。そこいら中、飛び込みだらけなんだ。
  5. それにしても「他人の欲望を欲望する」というラカン派の説明はつくづく良くできていると思う。それこそ思春期にはこのあたりが直感的に解っていたようで、この「他人の欲望」や「決められたシナリオ」を使いこなせば人間集団をコントロールできるのでは、と考えていたからマスコミ志望だった。
  6. 今は既に大盛系の食事ができなくなっている。塩昆布のお茶漬け風、というか、ちょこちょこっとある程度よければ、まあそれでいいんじゃないかという感じ。日本の芸能界とか、何のためのものなのかよく解らないし。

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2011年12月2日金曜日

2011-12-01

  1. 日暮れ時、三年生くらいの男の子が、血相を変えて猛然と走ってくる。歩道の真ん中に、主のいないランドセルと巾着袋が白い腹を見せて放り出してあった。生真面目な性格なので、必死に忘れ物を取りに教室に向かったのだろう。電信柱が少し傾いている。
  2. 春先のような暖かな気温の日だった。早朝に高速道路で事故があり、渋滞で同僚が到着しなかったので朝のミッションのいくつかをキャンセルした。桃色のボタンダウンのシャツを着ている。調布にいる頃に買った茶色いジャケットは、生地はしっかりしているが形が崩れかかっている。
  3. 鹿児島を南下して谷山の手前まで来ると、国道と平行する鉄路の向うに住宅地があり、半島の濃い緑の山に接している。その踏み切りを越えて細い生活圏に分け入ると、どんな風景が見えるのか。黄色い小さな電車がやってきて、生々しい諧音が広がる。

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2011年12月1日木曜日

2011-11-30

  1. この時間のない状況で7時間半も眠ってしまった!

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2011年11月30日水曜日

2011-11-29

  1. 大変難しい局面にいるが、今まで人生で味わってきた本当に悲しい出来事、人を裏切ったり傷つけたりしたことに比べれば、きっとまだましな方だ。この世の全ての事柄から離れて、学問の世界に閉じこもりたい。学問とは罪を償う手だてなのだと思う。だから、そもそも罪深い行いなのち違いない。
  2. 明日の朝も鉛の時代だろう。弱い人間である自分にはこれを変えることも受け入れることも出来ない。鉛はただ永遠に鉛であり続ける。仕方のないことである。

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2011年11月29日火曜日

2011-11-28

  1. 人間というものは克服されるべきあるものである、というのは大学一年生つまりTeenagerの時に読んだツァラトゥストラのどなたかの訳文だと思う。酔っぱらっているので原文を探せない状態。だが自分のこの数日間の悪戦苦闘を経て、「克服される」という受動の意味の酷薄さを噛みしめている。
  2. 昔から時々考えることがある。路上に血の滴る肉が当局に管理されながら清潔に置かれているという社会において、この肉はどこの誰の肉で、何故彼はここで肉塊になって路上に置かれているのか、ということを考える人はいるのか、あるいは考えることは許されるのだろうか。
  3. 「克服、という動詞は悪魔の呪文であり、とりあえずの気分で「上」の揚げ足を取っていれば現状維持はされるので私の「権限」は安泰です」という「子供主義」に対しては、「そうですか」と返すしかない。「ぼく、何もしたくない」という主張に対して、「駄目だ、やれ」と言っても木霊は返ってこない。
  4. 自分は彼らに克服することを求める。だからその返信として、自分は克服され物言わぬ肉の形に切り取られる。それでいいのだと思う。だがもしかしたら、人を愛さない心こそが本当は安寧の世界への鍵であり、生物の自然淘汰として「人間的な意味で」異物を愛する遺伝子が消えるのが正しい道筋だろう。
  5. 人の世は倒錯であり、その倒錯を少しずつやめて行くのが人が世に生まれた意味だろう。一滴も血の滴らない1ポンドの豚肉を夜に食べた。ほうれん草と煮て山葵醤油で食べる。常夜鍋という名前らしいが、一晩かけて物忌みするの意味が常夜では?と内のかみさんが言っている。
  6. 目が覚めると泥沼のような曇天だった。肌寒いが蒸し暑い。土曜日まで睡眠時間を削る以外に時間がない状態だが、それでも間に合うのかどうか。

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2011年11月26日土曜日

2011-11-25

  1. アメリカから来た教会の脇に3階建ての建物よりも高い樹が一本だけ立っている。大きな樹の尖った先端に黒い鳥がとまった。自動車練習場のそばの住宅地の真ん中で、その樹にとっては会話する仲間の樹はどこにも見当たらない。朝日を浴びて、尖った葉が赤みを帯びている。

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2011年11月25日金曜日

2011-11-24

  1. 仕事とはいえ、政治は嫌だな。今朝もまだ政治的なしこりが片づかないぞ。嫌だ、嫌だ、だがこれをしなければみんなが困ることになるから。徒然なるままに自然を観察したりしてささやかな庵で生きるというのが、理想なんだろう、多分。

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2011年11月24日木曜日

2011-11-23

  1. 深大寺で蕎麦が食べたいな。そういえばもう長いこと蕎麦を食べてない。八月に新宿の小田急の地下で食べて以来食べてない。近くの店に入って、ここが深大寺だと見立てて食べてみよう。
  2. しかし…管理することで給料を貰っているとは言え、数百人の若人に加えて何で40過ぎの大の男の立場を取り繕って心のケアまで考えてやらなければならないのかね。ほっとけば組織壊れちゃうし。バカで地位に収まっている奴を見るとむかつく。欲しいのは安らぎだけ。あ〜あ。
  3. フィンランド航空の券を買ってしまおう。今年までは金の算段は出来そう。家族の恨みを買うが、仕事なんで。あ〜あ。結局陸路空路で移動することだけが生き甲斐の人生なのか。一言で言えば、定住が出来ない人間なんだ、俺は。
  4. 昼間はあんなに元気で悪いことばかりしていた息子が急激に発熱して寝込んでいる。こんな時に何故か去年ドイツで知りあった上海の中国人のドイツ語の先生が島田荘司のファンだと言っていたことを思い出した。要するに混乱している。
  5. ふと思うが、全て、とか、世界、等の語を使ってものを考えるとろくなことはない。だいたいにおいて人は世界の極限まで行く必要のない状況で、世界の極限まで行こうと決心してしまう。ちょっとまて、人はそもそも宇宙の果てには決していけないんだよ、と自重を求めるのが我々の責任と言うものだ。
  6. しかし、物を書く、生み出す、という倒錯の世界では、「宇宙、世界、全て」というロマン派の語句を最大限振り回さない限り、何も生まれてこない。本当に困る。だが、宇宙を排除した目の中に、とてつもない深い有機物の色合いが刺さってきたりはしないのだろうか。

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2011年11月22日火曜日

2011-11-21

  1. 発熱気味なのに家が修羅場になり、狂乱の話を聞いていたらまた深夜になってしまった。自分も寝不足で辛いが向うも身体に悪いはず。あ〜あ。愛し合っている人の家庭というものは一体どういうものなのだろう。想像も出来ない。全ての天使は恐ろしく、全ての家族は恐ろしい。

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2011年11月21日月曜日

2011-11-20

  1. ミュンヘンのことを考えた。中央駅の近くも東駅の近くでも気が休まらない。雪が降っていてもチロルまで出た方がまだ温かい気がする。遊園地のような中心部を出ると断食芸人の世界だ。何故なのだろうか。ケバブ屋を規制しているからか。泊まりたくない。バイエルンMのサッカーも前時代的で暗い。
  2. バイエルンのサッカー=ターミネーターの世界は暗いんだ。機械的なセオリーを辿る人=ロボットが五体満足でなければならないと誰が決めたのか。腕のロボットは腕に特化している断片で何故悪いのか。飛び回る目玉は温かい。人体の形に部分を統合しようとする思想は気味が悪い。
  3. 太陽を見ても心因性の体調不良は治らない。朝湯はやっぱり無理だった。洗濯や掃除、片づけで午後になってしまった。昼飯を作ってやろうとしたら息子がいない。自転車がない。どこかに行ったらしい。意欲を失って、何を食べても紙の味しかしない。
  4. 活字を見ることができない。だがこれは神経が疲れ切っているのであって、掃除機のごみ捨てサインの点灯のようなもので、電源を切ってリカバリーするのを待つしかない。文学にこだわる文弱の自分を狂人の一種と思っている人は多いが、自分は文学を介さない人のことを狂人だと思っている。
  5. いつも同じ背広、同じ髪形、イノベーションを嫌う正常な人たちは、ただの文弱に狂人と見られているのに気づくと大変に憤慨する。無価値・無用・よそ者等々を根拠にして必死に攻撃をしてくる。反論してからかってやるとさらに憤った顔をする。
  6. 影で足を引っ張られても、自分は本質的に全てを失ってしまっているので殆ど困らないから気にならない。だが、「本質的に」とはどういう意味だろうか。無根拠の上をふわふわと浮いている比喩の暴走にしか見えないのだ、自分という社会的存在も、社会制度も、この世で幸福と言われている事柄も。
  7. しかし、私はオリンパスユーザーなんですが、カメラを構えているとかなり恥ずかしいのだ、最近。黒いストラップに「損失隠し」と書いてある気がして。
  8. 本田の人が自分の留守中に(帰りがいつも遅いので)「新車が出たので店に見に来い」と何度も電話をかけてくるので家族が怒っている(何故か、あなたが舐められているから押し売りの電話がかかってくる、と言われる…理不尽なことに)。
  9. 娘が生まれた時に買った思い出の車、しかも車検を通したばかりのそれをゴミにしろ、という大変失礼な要求である。しかも給料が1割減でこの先生きていくのもままならないのに、何が「新車が出ました!」だ、アホらし。自分からかけて嫌みを言うのも変なので、先方からかかってくるのを待っている休日。
  10. 女郎蜘蛛の気分で、スパムtelが掛かってくるのを待っている。ピーピーという声で洗濯機に呼ばれた。

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2011年11月20日日曜日

2011-11-19

  1. 一日中雨が降っていた。21時過ぎに中央駅の近くのコイン駐車場に車を入れ、薄暗いアーケード街を抜けて駅ビルで何か食べようとしたが、途中のインド料理に入ってしまう。ほうれん草とチーズのカレーを食べた。熱くて唇を火傷した。
  2. 閉店間際だったらしく、サグパニールを運び終えるとアルバイトの韓国の女の子は店を閉めてまかないのカレーを「美味しい」といいながら食べ始める。小さな四人掛けのテーブルにベンガル語で熱く語りあっているコックの二人とオーナーらしいお腹の出た渋い中年インド人が加わる。
  3. 「ありがとう」「今言ったこと、通じてるよ」と韓国の女の子が日本語で言う。背筋を伸ばしてカレーを食べているインドの男たち。四人いるから雀卓を囲んでいるようにも見えるが、未来的な家族のように見える。一筆書きで書いたようなコックさんの白い服。楽しいけれど短くしか続かない家族だ。
  4. この先社会が壊れても、創意工夫すれば楽しいチームでそこそこ楽しく生きていけるのかも、と、ふと確信した。帰路の国道では雨足が強まり、巻き上げられる水滴が視界を遮る。他の車ともつれあうようにして夜の水煙のなかを走ってきた。
  5. すねが痒い。首筋も刺されている。雨の日は南風で気温が高くなる。まさか新たに蚊が生まれたのか。本当にあちこち虫に食われている。
  6. 「ふと、壁の前に立ち尽くしてしまう。不運の壁なのか、絶望の壁なのかわからない」「悲しくてたまらなくなり、ぼくは人生をやめようと思う」「だが、人生をやめるぼくのことを見る人の眼の悲しさを思うと、更に悲しくなり、人生をやめることが出来なくなる」
  7. 「結局、壁に囲まれた小さな部屋の中に立ち尽くして、足の先から壊死していく自分を眺めたり、何か別の楽しいことを無理に考えて気を紛らわしたりして、いつまでもいつまでも日々を送ることになる。黒っぽい枝と白い根の植物のように、この場所を動かずに」(人生の要約)(人間失格風)
  8. 「家に戻った。白い蛍光灯が胃に刺さるようだった。取りあえず排泄して眠った。それから幾日もサンルームから庭を見て過ごした。何も考えることができなかった。庭には煉瓦が敷かれていて、黒い水盤が置かれていた。濁った水が溜まり、虫の気配もなかった。渇いた沼のように、食べ物のことを考えている
  9. 自分のことを植物になぞらえる人は、他人のことを植物であって欲しいと潜在的に思っている可能性がある。他者はよく動く動物だと見てあげるべきなのに。心が鉄のように凝り固まって調子が悪い。今日、時間のやりくりがつかなかったせいだ。明日、海の方に歩いていって朝湯してみよう。

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2011年11月18日金曜日

2011-11-17

  1. 希望の歌を歌う、ということが余りにも欺瞞的に思えて気分が悪くなる。けれども悪徳に走っても偽悪に過ぎないとも言え、ある種退嬰的な心を攻撃精神で隠しているだけだとしたらこれも欺瞞でしかない。正義は悪であり悪は悪である。黒と黒を混ぜ合わせた白がこの世の色である可能性がある。
  2. 白は不気味な色だ。洗いざらしの骨のような色だ。次のiPhoneを白にする気になっていたが、黒の方がいいかもしれない。だがやっぱり白衣の天使も捨てがたい、という気楽な悩みに時間を費やすくらいなら、寝よう。
  3. あ〜あ、給料日か。面白くない。金を使う暇がない。「健康診断を受診しないと処分するぞ」という恐ろしいメールが来ていたが、そんな暇はない。金を使う暇を作るために必死になって時間を削ってストレスがたまる、という日々。
  4. 働いて金ができると何でもほしいものが手に入って自由人になれる、という錯覚をしている若人を見て胸が痛い。金が出来た時には既に時間は失われていて、金を使うことができないくなっているから結果として買い物には行けないし自由では全くない。
  5. そして親が自分のために消費する時間と気力を失うと、その分を子供たちが食費や携帯詐欺サイトのゲーム代で使うようにある。ゲームは酷いがこの食費によって子供は大きくなる。そう考えると世の中はうまくできている。今度こそ寝よう。いつもと違う悲しさがある。

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2011年11月16日水曜日

2011-11-15

  1. 行方知れずの弟と鳥、という句を寺山修司の映画で聞いた記憶がある。行方知れずの人を探して時間を浪費し睡眠不足になった。努力する人を見ても哀しく、努力をやめてしまった人を見ても哀しい。励ます言葉、説諭の言葉に頷く人を見るのも哀しい。
  2. 若い期待と不安にびしょびしょに浸された人も、モチベーションを失いそうになりつつある中高年と同様、死の影に貫かれているのが見えるから哀しい。けれども約束された失敗に向かう道にだけ、希望や喜びや愛が置かれているのだから、やっぱり同じ道を歩くしかない。
  3. 数日ややこしいことに振り回されたため、イメージで思考することしかできない。今日から冬のスーツ。そういえば余震はこなかったし自分は生きている。未来とはそもそも絶対の不可知だという、単純なことを忘れているのだと思う。

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2011年11月14日月曜日

2011-11-13

  1. 門仲に泊まっているときは駅前のバーに寄るのだが、今日は人と雑談をする気力がなくてまっすぐ味気なく帰る。鬱なのかと思ったが違う、昨夜三時まで飲んで身体が単純に疲れているんだ。思考も感情も全て停止。
  2. 静岡から戻るとき、藤沢で途中下車して何となく体が覚えている散歩道、江ノ島の入口まで荷物を転がして歩いてみた。サザエを食べてみた。オレンジ色の太陽光を浴びている赤ちゃんや小犬を連れた若い男女、厚着の老夫婦。発熱の気配を抱えた自分だけ取り残されている気分だ。
  3. あるお店の看板に、小太郎、と書いてある。小柴胡湯をしょうさいん、こたろう、と発音して立往生していたおばあさんのことを時々思い出す。恵比寿の漢方薬の店。子供時代は月に一度は発熱して白い濃い注射を打ちに、表札に医学博士と彫り込んである診療所に行く。
  4. 薬が強すぎて吐いているのではないか、と母親が言うと、これ以上どうすることもできないから、と先生に言われて、途方に暮れて恵比寿のアーケード街に出て漢方薬局に入ったのだ。処方された高価な薬草を土瓶で煎じて毎朝飲んでいると、自分は嘘のように普通の、身体になった。
  5. 日比谷公園の噴水を見ながら、屋台で買い込んできた中近東風のものを飲み食いしている。人々が身につけている淡い色の組み合わせが目にしみる。隣のベンチで大学生のカップルがかわいらしいお喋りをしている。中高年になっても居酒屋でお喋りする。スナックでお喋りする人もいる。
  6. 野音でロックを慣らしている人たち。まばらな拍手が聞こえる。中高年が演奏するロックは、クラシックに比べ保守的に聞こえるのは何故だろうか。子供時代にドーランを塗っ人たちがソーラン節を歌っているのをテレビで見て、日本人として生きていくことに不安を感じた。
  7. 閉じこめられて駄目になっていく気分がするのだ。アジアに生きていく、というのは打開ではなくて閉じこめられていくことだ。一昨日、進取の精神の意味を少しでも考えているのならその発言はないはずだと言ってしまった。
  8. またひどいことを言ってしまったかと寂しい気持ちになったが、改めて考えても自分は間違ったことは言っていない。暗くなってきた。飛行機に乗らないと。
  9. 最終便の時間が15分も早くなっているのをモノレールの中で気づき、久し振りに少し焦る。今日気がついたのだが、自分は飛行機に乗ることで何かから逃げようとしている。本当は逃げられないと知っているから飛行中後ろめたい。下界に降りて慣れるとこの鬱を忘れてしまう。

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2011年11月12日土曜日

2011-11-11

  1. 雨の羽田に着く。白っぽい服を自分だけ着ている。寒々しく場違いだ。愛用のオリンパスも持ってきた。
  2. 丸善で今回もレクラム文庫のアンソロジーを買う。時々買わないと、この棚がなくなってしまったら大変なので。四半世紀振りに新幹線に乗って、今小田原。三十分で関東を出るとは、流石に速い。
  3. おお、電波もあるのか。ありがたいことである。座席は足元が広いし、飛行機より快適だ。次は熱海?車での移動と違って、途中で降りて魚を食べたりということが出来ない。

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2011年11月11日金曜日

2011-11-10

  1. 野田らはこれほど大事なことを議論もせず、時間ですよ、と言って決めてしまうというが、本当だろうか。自主独立のため払ってきた犠牲をなんとも思っていないのだろうか。だがこれは日本中の職場で毎日見ることなのだ。議論を避けて一方的に決めることをリーダーシップと言ったり、
  2. 現場を理解できない人が迷惑をかけることをトップダウンと言ってみたり。自分の勢力圏にはこうした邪気は近づけないが、誉められたことでもない、とりあえず近場だけちょこっと掃き清めるだけの、猫の砂かけ的、というか、根本的解決を諦めている日本的態度であるからだ。
  3. 今テレビに映ったな、このまま本当に粛々と国は野田に売られていくのか。とても気持ちが悪いな。
  4. よく見かける、小田和正に似た小綺麗なホームレスの人が沢山の荷物を下げて川に沿って歩いている。丁度、100Milesが流れている。人生の中で何かが詰んでしまったのだと思う。
  5. 自分はカウンセラーには向かない。害を与えそうなので決してその役目にはつかないよう気を配っている。生きることに意味などない、せっかく生まれたから勿体ない、という意味しかない。地面に落ちた果物の切れ端を三秒ルールで口に入れてしまう程度の行動でしかない、生きるとは…
  6. …などと言ってしまいそうだから。物思いして銀行の前で信号待ちしていたら、よく知った学生が元気よく挨拶してくる。人間は生きている。対向車がラインをはみ出して迫ってきた。こちらもラインを変えずにバッシングしながら掠るようにすれ違ってみた、何となく。
  7. @xtranoi 銅は枯れた色を指していると思うのですが、全く自信がないです…専門的に読まずに何かを語るというのは本当は恐ろしいことですね。外国語だからですね。日本語なら書いた当人が「それは誤解だ」と言っても、「私の方があなたの書いたものをよく理解している」と言えるんですが。
  8. この中国製の携帯用充電池は使っても使わなくても常に満充電のサインだが、大丈夫だろうか。まあ、大丈夫だろう。中国人だってやるときはやるだろう。今のところ膨らんだりしてないし。
  9. 今日の夕方の会議はそれなりに面白かった。二三の人の今まで全く気づかなかった思いやりの心を見たからだ。年とともに考え方を変えてきている人もいた。人間の奥深さに気づき、僭越と判断の性急さは駄目だということを改めて知ったからだ。
  10. シラーの立ち姿があり、Eichenの細い枝が浮世絵のような渦を巻いている。その向こう側に血のような夕焼け空がある。心がどれほど渦を巻いても、あんたは細い針のように立っていればいいんだと彼に言ってやりたいな。この図を来年の年賀状にすることに決めた。

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